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老舗あられ店が国産はちみつを「量り売り」。必要な分だけ買えると人気に/大阪

2014/6/17(火) 10:58配信

THE PAGE

 老舗あられ店「お多福堂」(大阪市住之江区粉浜)が、国内産の極上はちみつを「量り売り」方式で販売し、徐々にリピーター客を増やしている。

 同店は1937年(昭和12年)の創業で、住吉大社門前に広がる粉浜商店街の代表的店舗。炭火手焼きによる「大社あられ」で知られ、固定ファンが少なくない。「昆布茶あられ」は大阪名物のひとつに挙げられている。2代目店主の森谷稔さんが異分野のはちみつに注目したのは、3年前だった。

 「健康志向が高まる中、長らくごひいきにしていただいているお客様の健康増進に、少しでもお役に立ちたい。新たな食材を探していたところ、栄養素がバランスよく含まれた国内産はちみちと出合いました。主力産地の東北を視察した際、はちみつを贈答品としてではなく、ご家庭で利用する人たちのために、量り売りで提供していることを知りました。大阪では珍しいはちみつを扱うなら、量り売り方式を採用しようと思い立ちました」

タンクから小分けする量り売り方式が人気に

 2011年(平成23年)秋から、岩手産アカシアはちみつの販売を開始。その後、供給がやや不安定になったため、昨春から北海道産の山ハギはちみつに切り換えた。採蜜地が北海道限定で、他の産地ものとブレンドしていない生はちみつだ。口に含むと、ほのかな花のにおいが香り立つ。

 店内中央に、はちみつの入った大きなタンクが鎮座している。顧客が必要とする分量だけ、タンクから小分けする量り売り方式は、合理性を重視する大阪人の支持を集めた。半面、課題も浮かび上がってきた。はちみつが白く固まる結晶化に対する顧客の反応だった。

 「情報不足のため、はちみつが結晶化すると、劣化してしまったような印象を持たれるようですが、品質への影響はありません。結晶化する温度や形状などは、蜜源となる花の種類によって異なります。しかし、どんなはちみつも温めると溶けてきますので、容器の底にたまった最後の一滴までご利用いただけます。私も冬場、タンク内のはちみつが固まらないよう、試行錯誤を重ねて工夫してきました」(森谷さん)
 森谷さん自身、あられのベテランではあるものの、「はちみつに関しては、まだまだぼんさん(修業の身)」と、謙虚さを忘れない。

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最終更新:2014/6/17(火) 10:58
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