ここから本文です

ワールドカップの年、株価は上がるのか?

2014/6/21(土) 10:00配信

THE PAGE

 サッカーのワールドカップが始まりました。開催国ブラジルでは、開催反対のデモや建設工事の遅れなど、様々なトラブルがありましたが、何とか開催にこぎ着けました。

 株式投資の世界では、ワールドカップの年には株価が上昇しやすいというジンクスがあるといわれています。開催国はスタジアムの建設特需や観光客の増加など実需が増えますから、景気が拡大して結果的に株価が上昇するということは十分に考えられます。株価の上昇は優勝国にも当てはまるといわれていますが、実際に過去の株価を見てみると、それほど顕著な傾向は見られません。

優勝国の株価が確実に値上がりする?

 過去10回の大会のうち、ドイツは1974年と1990年の2回優勝しています。1974年の株価は前年比で15%下落、1990年は逆に18%上昇しています。イタリアは1982年には前年比で株価が下落していますが、2006年では15%上昇しています。ちなみに前回の優勝国スペインの2010年における株価は、前年比でほぼ横ばいでした。全体として見る限り、優勝国の株価が確実に値上がりするわけではなさそうです。

 ただ株価の動きをもっと細かく見ていくと、そうともいえない部分があります。2010年のスペインの株価はワールドカップの開催期間中は比較的順調に上がっていますし、1990年のドイツの株価は、開催と同時に上昇を開始、秋までその影響は続きました。日常的な取引の中でも、晴れた日の方が株価は上昇しやすいといったジンクスは存在しています。やはり短期的には何らかの精神的な影響があるのかもしれません。

日本チームの成績と株価の関係は?

 ちなみに、日本チームの成績と株価についても、明確な相関は見られません。2010年の大会では、日本はベスト16に進出しましたが、株価はいまひとつでした。開催を前に株価は下落。期間中はダラダラとした状態が続き、上昇したのは冬になってからです。2006年の大会の時には、株価は1万4000円台から1万7000円台まで上がりましたが、試合の結果は1次リーグ敗退です。一方、2002年は株価が1万円から8500円に下がっていますが、チームの成績はベスト16を達成しました。

 2006年はリーマンショック前で株価が非常に好調だった年ですし、逆に2002年は2003年の金融危機直前で日本経済はドン底でした。少なくとも日本に限って言えば、マクロ的な経済環境の方が影響は大きいようです。今のタイミングで株式投資をするのであれば、公的年金による買いやイラク情勢の方を考慮に入れるべきでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/1/20(火) 3:57
THE PAGE