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「ホワイトカラー・エグゼンプション」の本当の怖さとは? / 木暮太一のやさしいニュース解説

2014/6/24(火) 12:00配信

THE PAGE

先日、こんなニュースが流れました。
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厚生労働省は(※5月)23日、高収入の専門職に限り、働く時間を自己裁量とする代わりに残業代の支払いなどの労働時間規制を適用しない「ホワイトカラー・エグゼンプション」を導入する方向で検討に入った。(産経新聞Web)
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残業代を支払わなくてもいいようにする

───「ホワイトカラー・エグゼンプション?? なんか超難しそう……」

直訳すると、「ホワイトカラーを除外する」ということです。
ストレートにいうと、「特定のホワイトカラー人材には、残業代を支払わなくてもいいようにする」という意味なんです。

ふつうは、労働者が残業をしたら残業代を支払わなければいけません。それがルールですね。でも、特定の職種についている人は、そのルールから除外しますよ、ということです。

───「え? それだけ??」

はい、それだけです。
現時点では、金融機関のディーラーなど、労働時間を自分の裁量で決めやすい職種だけが対象となる見通しです。この制度は以前からも導入が検討され、その都度批判の対象になっていました。そして、このニュース発表後、また物議を醸しています。

───「だって、残業代もらえなくなるんでしょ? そりゃみんな怒るよね。何のためにこんな制度導入するの?」

田村憲久厚労相は記者会見で、「成果をはかり、効率的に働くことが、ワーク・ライフ・バランスの改善につながる」、という主旨のコメントをしています。

つまり、労働時間ではなく、成果で給料を払うことが、労働者のメリットになる、ということです。「効率よく仕事をして、早く終わったら、早く帰っていい」ということですね。

───「うーーん」

感じていることはわかります。たしかに、その側面はあるでしょうが、「労働条件の改悪」であることは否めないでしょう。この制度を導入する背景に「残業代を抑える」という意図があるのは明白です。
ただ、残業代が払われないということだけ考えると「今と同じ」です。今でも、まともに残業代を払っている企業は少数で、当たり前のように残業代なしの超長時間労働がまかり通っています。

───「うん、たしかに」

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最終更新:2015/3/11(水) 4:55
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