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都議会ヤジ問題、どう見る?

2014/7/1(火) 16:47配信

THE PAGE

 東京都議会において、塩村文夏(あやか)議員が女性蔑視のヤジを浴びた件で、都議会は6月25日「信頼回復を目指す決議案」を本会議で可決しました。その他のヤジの有無や、ヤジを認めた鈴木章浩議員以外の発言者が誰なのかについては、議論が続いていますが、議会としてはとりあえずの幕引きという形になりました。

 今回のヤジについては、様々な人が意見を述べています。もっともオーソドックスなのは、自民党の石破幹事長の見解でしょう。石破氏は「党としておわびをしなければいけない。大変申し訳ない」と述べた上で、他の発言者も名乗り出るべきであると発言しました。国民から選挙で選ばれ、議会での自由な発言を保証されている議員である以上、ヤジであっても自らの発言に責任を持つことは当然のことといえるでしょう。

 「早く結婚した方がいい」というヤジについては鈴木議員が認めているわけですが「子供を産めないのか」といったその他のヤジについては、発言者が特定されていませんし、そのヤジが存在したのかどうかについても疑問視する声が出ています。

 ただ「早く結婚した方がいい」という発言だけをとっても、これは女性蔑視につながりかねないものであり、一般的に許容されるものではないと考えられます。欧米各誌では、こぞって「性差別的暴言」などと日本の後進性を批判する記事を掲載しています。欧米メディアは東洋蔑視という傾向が顕著なのですが、少なくとも彼等に格好の攻撃材料を与えてしまったことだけは確かでしょう。

 ヤジという行為については「議会の華」であるとする意見があります。確かに英国議会ではヤジは昔からの伝統であり、現在でも盛んにヤジが飛ばされています。一方、米国のようにヤジ(不規則発言)が原則として禁止されている議会もありますし、国内でもヤジ行為そのものについて否定的な見解も出ています。

 大阪市の橋下市長は、基本的に親しい関係が成立していない間柄での発言は慎重になるべきだとして、今回のヤジ内容はセクハラに該当すると指摘。ヤジそのものについても行うべきではないとしています。

 一方、発言内容について何の問題もないとする意見もあります。元自衛官で前回の東京都知事選にも立候補した田母神俊雄氏は「どうして女性蔑視なのか私にはよく分からない」「心底ひどい発言と思っている人は少ないと思う」という意見をツイッターで披露しました。

 ただ、ヤジを発言した鈴木議員本人が、その内容について謝罪しています。自らの思想信条を議会で表明するのが本職である議員本人が、自身の発言について非を認めてしまっている以上、発言内容に問題がないとする見解はあまり説得力がないかもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/1/7(木) 3:58
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