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阪神 “掛布チルドレン”の覚醒で5連勝!

2014/7/6(日) 20:09配信

THE PAGE

虎の未完の大器がやっとスタメンに名を連ねた。慶大出身のドラフト1位、3年目の伊藤隼太だ。和田監督が「孝介(福留)の休養日ということもあったし、伊藤隼太は、打ち損じが少なくバッティングの質があがってきているから」と、6日の横浜DeNA戦で、今季初めて伊藤隼を「7番・ライト」で起用した。

最初の2打席は凡退したが、五回には二死一、二塁からライト前ヒットでチャンスを広げた。圧巻は、7回の第4打席、一死から四球の今成を一塁におき、阿部のツーシームをライトスタンドの中段にまで運んだのだ。ボールの変化に少し泳いだが、軸を残して、しっかりと反応。その打球は風にも乗ってグングンと伸びた。6-1と点差を広げるダメ押し2ラン。その後、渡辺と、準備不足の福原が打たれ、一瞬、6点差が1点差にまでなった状況を考えると、この隼太の2ランがなければ、チームの5連勝も、どうなっていたかわからない。それほど価値ある一打だった。2打席の思い切りと、スイングの速さを横浜DeNAバッテリーも要注意と考えたのだろう。9回には、一死二塁の場面でカウントが悪くなると最後は敬遠で歩かされた。

「スタート(先発出場)を言われたときは緊張しました。プロ1、2年目も緊張したけれど、それとは、また違った緊張感でした。でも昨日の代打でも1球目から思い切って振れましたし、今日も第一打席で振れたことで、自信というものにつながっていました、一軍の舞台で結果を出すためにファームでやってきたんです。やれるという自信もありました。正直、素直に嬉しいです。結果が出ていない中、自分を一番アピールできるホームランという形につながったのが嬉しいです」。つとめて冷静に話をした25歳は、少し安堵したような表情を浮かべた。

それもそうだろう。昨秋から次世代の阪神を背負う中心打者として期待され、掛布雅之氏のマンツーマン指導を受けて“掛布チルドレン”としてメディアにクローズアップされた。オープン戦でも、それなりの結果は残していたが、開幕1軍のメンバーからは外れライトで同じ左打者の福留が、打率1割の絶不調のときも、お呼びはかからなかった。

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最終更新:2015/12/25(金) 4:05
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