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115年ぶり、上方の由緒ある「林家菊丸」名跡が復活/大阪

2014/7/10(木) 11:16配信

THE PAGE

 四代目林家染丸の六番目の弟子にあたる林家染弥が約2カ月後の9月27日、なんばグランド花月で「染弥改メ三代目林家菊丸襲名披露公演」を行う。それをもって上方林家の由緒ある名跡「林家菊丸」を襲名する運びとなる。

 師匠である染丸をはじめ、一門の総意によって「三代目林家菊丸」が約115年ぶりに復活することになるが、昨年9月に襲名発表を行ってから約1年が経つ。いよいよ「三代目林家菊丸」がお客さまにお目見えするわけで、それに先立ち、7月8日、吉本興業本館(大阪市中央区難波)で襲名披露公演開催発表会見が行われた。染丸師匠同席のもと、落語家染弥がその意気込みなど本音を語った。

 染弥は、落語家になる夢を捨てきれず、大学を中退して、憧れの四代目林家染丸の門を叩いた。年に一度の独演会では大ネタを披露し、師匠ゆずりの女性の演じ方には定評がある。近年は桂文枝に手ほどきを受け、それをきっかけに創作落語にも意欲を燃やしている。古典から創作まで、持ちネタは実に多彩で、幅広い世代に受ける話芸を身に着けた人気の落語家だ。

 会見では最初こそ緊張した面持ちだったが、次第に和んできた印象で、師匠とのやりとりは、息の合った漫才のようで笑いも絶えなかった。それでいて強い意気込みが感じられた。
会見の要旨は以下。

染弥「全国各地で約1年かけ襲名公演」

 「昨年9月27日に三代目林家菊丸を襲名させて頂きますという記者発表をさせて頂きまして、約10カ月経とうとするこの時期に、いよいよ正式に襲名披露公演の発表を本日させて頂くことになりました。9月27日、なんばグランド花月の公演を皮切りといたしまして、東京、名古屋、また私の出身地の三重県、全国各地に約1年かけて襲名公演をさせて頂きたいというふうに考えています。

 今まで以上に気持ちを引き締め直しまして、今年は私にとりましても、落語家として丸20年の節目の年であります。その節目の年に襲名をさせて頂けるということで、何か自分の中で実績を残し、そして賛同して下さった一門の皆さん、噺家全体の師匠方、先輩方、後輩の人たちにも、この染弥が襲名をしてやはり間違いなかったなという運びになって、よかったなと思って頂けるように、実績と周囲の納得、この二つを得られるように一年間精進して参ります。

 襲名の公演が約2カ月後に迫って参りまして、それまではまだ自分のことではないような、ふわふわした状態があったのでございますけれども、やはり印刷物が出来上がって参りますと、いよいよ自分が菊丸になるんだなという、意識が高まってきております。周りの皆様への感謝という気持ちをつくづく感じております。襲名披露公演は決してゴールではなく、ここからがスタートだと思っております」

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最終更新:2014/7/10(木) 11:16
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