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アギーレ監督のサプライズ選出の理由を読み解く

2014/8/28(木) 23:10配信

THE PAGE

ハビエル・アギーレ新監督の初陣となる9月5日のウルグアイ代表戦(札幌ドーム)、同9日のベネズエラ代表戦(横浜国際総合競技場)に臨む新生日本代表メンバーが28日、日本サッカー協会から発表された。記者会見に先立って招集メンバーのリストが配布されると、用意された椅子に座り切れないほどのメディアであふれ返ったJFAハウス4階の会議室がざわめいた。5人が名前を連ねた代表初選出組の中に、あまりにも意外な選手が入っていたからだ。

例えば23歳のDF坂井達弥(サガン鳥栖)は、今シーズンのJ1でわずか4試合しかピッチに立っていない。主力のキム・ミンヒョクの故障もあって、約4か月ぶりの出場となった23日の大宮アルディージャ戦をリカルド・ロペスGKコーチが視察していた。あるいは、186 cm、84kgのサイズを持つ22歳のFW皆川佑介(サンフレッチェ広島)は、7月19日のアルディージャ戦でデビューしたばかりの中央大学卒のルーキーだ。初先発で90分間フル出場を果たした23日のセレッソ大阪戦を、やはりフアン・イリバレン・フィジカルコーチが視察している。

ひな壇の中央でフラッシュの洪水を浴びながら、アギーレ監督はやや甲高い声で選出理由を説明した。「これはゼロからのスタートだ。1人について話せば、23人全員の話をしないといけない。重視したのは質の高さだ。私は過去の代表リストを見て選手を選んだわけではない。私と私のスタッフで数多くの試合を見て、ビデオもチェックした上で、この2試合を戦うためのベストのメンバーをリストアップした」。

突破力と180cmのサイズを兼ね備えた21歳の右サイドバック・松原健(アルビレックス新潟)、23歳にして10番を背負うMF森岡亮太(ヴィッセル神戸)、売り出し中のFW武藤嘉紀(FC東京)を含めた初選出組の顔ぶれに、元日本代表MFで現在は解説者を務める水沼貴史氏も驚きを隠せない。「選ばれた本人たちが、誰よりも驚いているんじゃないかな。坂井は左利きで、183cmの上背を生かしたヘデインングがまずまず強いという選手。皆川のサイズは魅力的ではあるけれども、まだまだこれからという選手。おそらくはアギーレ監督の見方というか評価の基準があると思うんだけれども、今回のメンバーを見る限りではわからない。田中順也と扇原貴宏も左利きであることを考えると、各ポジションで左利きの選手が必要だと考えているのかもしれない。同じサプライズでも『意外性』の意味合いが強いかもしれないけれども、ポジティブにとらえれば、代表への門戸が大きく開かれているメッセージになったと思う」。
 

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最終更新:2015/11/25(水) 4:02
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