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「ファンを信じる」新型デミオ1.5ディーゼルの戦略 ハイブリッドの牙城に挑む

2014/8/31(日) 19:00配信

THE PAGE

 間もなく登場する新型デミオで、マツダの新世代ラインナップが完成する。

 SUVのCX-5、Dセグメントのアテンザ、Cセグメントのアクセラと続き、トリを務めるのがデミオである。これら新世代4車種の定義は比較的簡単だ。マツダが掲げるのはエンジン、トランスミッション、シャシーの全てに「省エネと低環境負荷」「高い安全性能と走行性能」を達成するSKYACTIVテクノロジーを全面投入することだ。前世代のモデルから部分的に導入が進んできたSKYACTIVだが、ついに主要ラインナップ4車種のトータルSKYACTIV化プランが完了する。

【動画】「新型デミオ」の走りは? 青いデミオが試乗会で疾走

 そして最量販車種であるBセグメントは、ビジネス上失敗の許されない重要なクラスである。ここまで順調に来たマツダのSKYACTIVテクノロジー導入が最終的に成功するかどうかを占う仕上げの一台になる。「絶対に負けられない戦い」というフレーズは新型デミオにふさわしい。

 それだけにマツダの力の入れ具合は尋常ではない。新型車の登場は、通常極秘事項として厳しく情報制限されるが、今回のモデルチェンジに関しては、打てる手は全て打つべく、すでに様々な事前キャンペーンが張られている。都内で車両展示なども行われているので、実物を目にした方もいらっしゃるだろう。

 こうしたキャンペーンの一環として、8月27日に報道向けに東京・晴海の特設コースでプロトタイプの試乗会が行われた。そこで試乗に提供されたクルマは、もちろん注目の1.5リッターディーゼルモデルだ。マツダが一番アピールしたいと思う車種と、ユーザーが最も気になる車種が上手に一致したわけだ。

なぜ「1.5ディーゼル」なのか?

 マツダの説明によれば、すでに投入されているSKYACTIV-D 2.2には大きな自信を持っているものの、モデルレンジの下側を支えるには、どうしても大きすぎる。Bセグメントに導入するにはもっと排気量の小さなディーゼルが必要だったのである。

 その1.5リッターディーゼルについて誰もが知りたい点は「走りはどうか?」と「いくらで売るのか?」の2点だと思う。結論から先に言うと、エンジンは相当にスポーティで魅力的なもの。価格は「Bセグメントのハイブリッドとぶつかる価格でいきたい」とのことで、つまりアクアやフィット・ハイブリッドとぶつかる価格。170万円代か、180万円代の値付けになってくるはずだ。

 用意された試乗車は1種類で、前述の通りSKYACTIV-D 1.5を搭載したFFモデルだった。トランスミッションはオートマチックだ。ちなみに新型デミオのモデルレンジは、駆動方式がFF/4WD、エンジンが1.3ガソリンエンジン/1.5ディーゼルエンジン、変速機はマニュアルミッション/トルクコンバータ式オートマチックミッションで展開されており、順列組み合わせの中で、ディーゼル/ガソリンともに、マニュアルミッションでは4WDモデルは選べない。4WDは従来の「後輪だけモーター」式の簡易4WDではなく、プロペラ・シャフトを持つ本格的なものに変わった。

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最終更新:2016/2/10(水) 3:53
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