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ヤ軍のマー君が9・20メジャー復帰登板にこだわる理由

2014/9/12(金) 0:26配信

THE PAGE

右肘靭帯部分断裂で故障者リスト入りしているヤンキースの田中将大投手(25)が、早ければ、20日(日本時間21日)のブルージェイズ戦でメジャー復帰しそうだ。9日にシュミレーティッドゲーム(実戦形式)で44球を投げた田中は、15日(日本時間16日)にフロリダ州タンパで行われる教育リーグでマイナー選手を相手に60球を投げる予定。そこで、問題がなければ、いよいよ、故障発覚前の最後の登板、7月9日のインディアンス戦以来となるメジャー復帰を果たす青写真で、悲願の復活に向けて着々と前進しているように思われる。

だが、今回のメジャー復帰登板で、万々歳の復活劇が完了するかと言えば、それは少し話が違うようだ。実際は、靱帯再建手術(トミー・ジョン)の可能性が完全に消滅するかどうかを見定める“試金石登板”という意味合いが強い。ジラルディ監督は言う。「田中のリハビリは進んでいるが、うまくいくかどうかは、分からない。正しい方向に向かっている限り、それは機能しているが、保証はないんだ。彼は今年中にどこかで投げなければいけない。来年の春までは待てない」。

7月9日の登板後、右肘痛を訴えた田中は球団医師や複数のスポーツ医学の権威の診断を受けた結果、トミー・ジョン手術に踏み切る必要はなく、リハビリによって治癒する温存療法を勧められた。PRP治療(血小板注射)を受け、3週間のノースローを経てキャッチボール、ブルペン、シュミレーティッドゲームと確実に階段を上ってきたが、最終的には緊迫したメジャーの試合で投げられるか、もしくは、登板、症状が悪化したり、痛みが再発したりしないかどうか、慎重に見極める必要がある。『田中復活』というより、個人差があると言われるPRP治療が本当に効果を発揮し、正しい選択だったかを最終的に判断する場として設けられた登板と捉えるべきだろう。

何故、指揮官が今年中に試合で投げることにこだわるのか。それは、最悪のケースとして復帰までに1年から1年半という靭帯再建手術に踏み切るなら、早いに超したことはないからだ。このままオフに突入し、来年の春季キャンプで、『やっぱり駄目だ』と手術に踏み切れば、復帰は最短でも再来年の後半戦。今オフすぐにメスを入れれば、再来年は計算できる。この半年は大きい。

一連の復帰行程の中で、分岐点になったのは、8月29日遠征先のトロントで行われた球団との話し合いだった。前日28日にデトロイトでシュミレーティッドゲームに登板し、49球を投げた田中は、「全てのボールが良くなかった。収穫はない。こんな状態でとてもじゃないけど、(メジャーで)投げられるとは思わない」と苛立を隠さなかった。バランスの崩れを実感したからだ。

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最終更新:2014/12/20(土) 4:01
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