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手倉森ジャパンが、イラクに負けても強気のワケ

2014/9/18(木) 10:08配信

THE PAGE

 ピッチの上で見られたのは、少しばかり異様な光景だった。
イラクは今年1月にオマーンで開催されたU-22アジア選手権で優勝したように、この世代ではアジアナンバーワンの実力を誇っている。その大会では日本も準々決勝でイラクに0-1で敗れ、涙をのんだ。さらに今大会、日本は21歳以下のチームで参加しているが、イラクは23歳以下プラスふたりのオーバーエイジを起用し、万全の体制で金メダルを狙いに来ている。
そんなイラクが日本のシステムに合わせて4-1-4-1の布陣に変更し、攻撃のキーマンである中島翔哉に対し、徹底したマンマークを付けてきたのだ。日本に対する予想以上の警戒ぶりで、これでは、どちらがアジア王者なのか分からない。
 しかし、そうした念入りな“日本シフト”をかいくぐり、手倉森ジャパンは後半、決定的なチャンスを作り続けた。その事実が、1-3で敗れたにもかかわらず、指揮官と選手たちを強気にさせた要因だろう。
悔しさを滲ませながらも、手倉森誠監督は胸を張った。
「2点差で負けるゲームだったのかと言えば、そうじゃなかったと思う。自分たちも多くのチャンスを作って、決めるか決めないかのところで勝負がついた。相手のスピードとパワーには対抗できて、崩しの部分では充分やれた。おそらく決勝トーナメントで当たれば、今度は確実に勝てるだろうと感じている」。中島もうつむくことなく、正面を見据えて口を開いた。「難しいゲームではなかった。チャンスを決めていれば勝っていたので。次やれば、もっとやれると思います」。
 後半の途中から送り出された野津田岳人や金森健志が攻撃に迫力をもたらし、4-3-3から4-2-3-1へのシフトチェンジで攻撃の鋭さも増した。58分の遠藤航の強烈なミドルはGKの好セーブに阻まれ、その1分後の植田直通のヘッドはゴールの枠を捉えられなかった。
63分に中島が右サイドをドリブルでえぐったチャンスは矢島慎也がシュートを大きく外し、68分に中島が迎えたGKとの1対1のチャンスはGKにぶつけてしまった。中島は85分にもGKと1対1に近いチャンスを迎えたが、狙いすぎたシュートは左にそれていった。
 そのどれかが決まっていたら、結果は大きく変わっていたかもしれない。

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最終更新:2016/1/11(月) 4:44
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