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ニコ動風テレビは何を目指す? テレビ局にとってのメリットは

2014/10/24(金) 10:00配信

THE PAGE

 関西のローカル番組で、視聴者からの投稿をほぼリアルタイムでテレビ画面に全面表示するという初の試みが実施されます。利用者からのコメントがウリとなっているネット動画配信サイト「ニコニコ動画」のサービスを意識したものですが、これはテレビ局にとってどんなメリットがあるのでしょうか。

 投稿を表示するのは、大阪・ABC朝日放送が24日深夜に放送する『ゲーム王ハロウィン~そして悪魔が舞い降りた!?~』です。ハイブリッドキャストと呼ばれる仕組みを利用し、視聴者からのコメントをテレビの画面に重ねて表示させます。ハイブリッドキャストは、テレビ放送とインターネットを融合させるための仕様のひとつでNHKが中心となって開発したものです。対応テレビを購入すると、番組に関連した情報を重ねて表示させたり、スマホなどと連携したサービスを受けることができます。

 コメントを番組に表示させる試みについては、利用者から様々な意見が出されているようですが、他のテレビ局などサービスを提供する側もこの結果に注目しています。なぜなら、ニコニコ動画のようなサービスが果たしてテレビというメディアにマッチするものなのか、まだ誰も検証したことがないからです。

 ニコニコ動画は、利用者が自由にコメントを書き込めるところが魅力となりシェアを伸ばしてきたサービスです。YouTubeという圧倒的なシェアを持つ動画サイトがありながら、日本でニコニコ動画が健闘しているのは、コメントを書き込む利用者の囲い込み、つまりコミュニティの形成に成功したからです。

 ニコニコ動画は基本的に無料で見られますが、プレミアム会員という有料サービスがあり、これがかなりの収益源となっています。2013年12月末時点でのニコニコ動画の会員数は3758万人となっており、このうち月500円の会費を払うプレミアム会員は217万人もいます。有料会員からの売上げはなんと年間120億円近くになっているのです。

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最終更新:2015/1/9(金) 4:44
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