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上本か、松田か? “逆シリーズ男”の汚名をかぶるのは誰だ?

2014/10/27(月) 12:00配信

THE PAGE

 クライマックスシリーズから引き分けを挟み続いていた阪神の連勝が「6」で止まった。26日、甲子園で行われた日本シリーズの第二戦は、ソフトバンクの先発、武田翔太の大きな落差のある縦のカーブという『魔球』の前に6回二死までパーフェクトに抑えられ、好調だった打線は5安打1得点と沈黙した。
和田監督は、試合後、「この負けを引きずることはない。選手は、昨日、今日で十分に戦える自信をつかんだんじゃないか。我々はチャレンジャー精神をさらに強くして敵地でも戦いたい」とコメントを残した。

果たしてそうなのか。この負けを引きずることはないのか?

私が、気になるのは“逆シリーズ男”になりそうな気配を漂わせている選手の存在である。初戦に1本ヒットを打ったが、第2戦では、6回、8回のチャンスに、ことごとく凡退。打率・125と低迷している2番の上本博紀である。

“逆シリーズ男”とは、レギュラーシーズンの活躍からうってかわって、シリーズ期間だけ大不振に陥り、結果的にチームの足を引っ張る短期スランプ選手のことである。

 過去に記憶に残っているのは、2002年の西武対巨人の日本シリーズで、4試合でついに1本のヒットも打てなかった和田一浩(現中日)だろう。シーズンには、打率.319、33本塁打、81打点の成績を残していたが、シリーズでは完全ブレーキとなって西武も4連敗で巨人に屈した。2005年に千葉ロッテとの日本シリーズに挑み、屈辱の4連敗を喫した岡田阪神にも“逆シリーズ男”がいた。4番としてチームを引っ張ってきた金本知憲でシリーズ4試合で打率.077、0本、0打点と不振を極めて戦犯の一人になった。

 このとき、ロッテでマスクをかぶっていた里崎智也に当時の話を聞くと、「バレンタイン監督から『金本を止めなくては勝てない。最初の試合は、金本への初球は、すべてインコースを厳しく攻めろ』と指示があった。
 あれだけの選手だからインサイドが苦手でも意識をすれば打てる。だが、そこを意識させることに成功すれば、得意のコースも打てなくなる。あのシリーズでは、バレンタインの指示通りにインサイドを初球に見せるという初戦の配球が、最後まで生きた。短期決戦では、そういうことがおきる。うちは、今江が打ちまくったけれど、キャッチャーの立場からすると、いかに逆シリーズ男を作るかがポイントだった」と言う。

 金本は、打率.327、40本、125打点の成績を残しシリーズに乗り込んでいた。アニキと慕われるチームの精神支柱を“逆シリーズ男”にしてしまったのだから、4連勝で阪神を下したのも納得だ。
 記憶に新しいところで言えば、昨年の楽天対巨人のシリーズでも巨人の4番の阿部慎之助が、7試合で打率.091、0本、1打点とブレーキになった。第7戦までもつれたが、最後は楽天が創設初の日本一を手にしている。

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最終更新:2016/1/28(木) 4:33
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