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かっぱ寿司を買収するコロワイドってどんな会社?

2014/10/29(水) 7:01配信

THE PAGE

 居酒屋「甘太郎」などをチェーン展開する外食大手のコロワイドが「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトホールディングスを買収すると発表しました。ユニークな名称ですが、コロワイドとはどんな企業なのでしょうか。

 コロワイドは、1963年に創業した比較的古い会社です。1977年に「手作り居酒屋甘太郎」の業態を開発し、居酒屋を中心に展開してきましたが、その後「ステーキ宮」を展開する株式会社宮を子会社化し業容を拡大しました。しかし何といっても同社の知名度を一気に向上させたのは、2012年に焼き肉チェーン「牛角」を展開するレックス・ホールディングスを買収したことでしょう。レックスの買収によって同社の売上高は1.5倍になり、大手居酒屋チェーンであるワタミと肩を並べる企業になりました。

 ちなみにコロワイドとは、勇気(Courage)、愛(Love)、知恵(Wisdom)、決断(Decision)を組み合わせた造語だそうです。

 同社は10月27日、カッパ・クリエイトホールディングスに対して株式公開買い付け(TOB)を行うと発表しました。第三者割当増資にも応じることで、総額約300億円を投じてかっぱ寿司の過半数の株式を取得します。

 同社がかっぱ寿司を買収するのは、業態の多角化を進めたいからです。現在、同社は、居酒屋「甘太郎」を中心とする居酒屋事業と、「ステーキ宮」「牛角」を軸とする、非居酒屋事業の2種類を展開しています。居酒屋事業は、高収益ですが、ファミリー層の利用が多い非居酒屋事業に比べて収益のブレが大きいという欠点があります。ワタミがファミリー層の開拓に熱心なのはこうしたリスクを軽減するためです。かっぱ寿司を事業ポートフォリオに加えることで、安定収益の割合を高めることができます。

 また扱う食材の偏りも解消できます。これまではステーキや焼き肉など、肉類への依存度が高い状況にありました。食材はどういった分野でどんなトラブルが起こるかわかりません。過去にはBSE問題などで牛肉が大打撃を受けたこともありました。寿司という魚介類を扱う業態を加えることで、食材のリスクも分散することが可能となります。

 同社の2014年3月期の売上高は約1500億円、経常利益は48億円とまずまずの業績であり、店舗からのキャッシュフローも十分なので当面の経営に不安はありません。ただ相次ぐ買収で自己資本比率は低下しています。同社は今後もM&Aを継続する方針を掲げていますが、こうした戦略を継続させるためには、まずは業績不振となっているかっぱ寿司を立て直すことが最重要課題となります。また、個別の業績を向上させることに加えて、各業態間のシナジー効果を高める施策も必要となってくるでしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/24(水) 3:54
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