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ネットを長時間利用するほどリテラシーは低くなるってどういうこと?

2014/11/4(火) 7:00配信

THE PAGE

 高校生を対象としたネット・リテラシーの調査において、ネットの利用時間が短い人ほどリテラシーが高いという結果が得られました。ネットを見ないほど、リテラシーが高くなるというのはどういうことでしょうか。

 この調査は総務省が3年前から行っているもので、全国の高等学校1年生相当(約3700名)に対し、アンケートを使ってネットの利用実態を調べたものです。

 総務省では、インターネット上の危険・脅威に対する能力を「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー」と定義しています。これは、インターネット上の違法コンテンツ・有害コンテンツに適切に対処できる能力、インターネット上で適切にコミュニケーションできる能力、プライバシー保護や適切なセキュリティ対策ができる能力という3つの能力で構成されています。調査対象者に問題を出して正答率が高い方がリテラシーが高いと認定します。具体的には、違法コンテンツをうまく見分けたり、不必要なファイルをダウンロードしないよう工夫できる人、セキュリティ対策を講じることができる人は、リテラシーが高い人ということになります。

 注目すべきなのは、インターネットの利用時間とリテラシーの関係です。1日あたりのインターネット利用時間が1時間~2時間というグループのリテラシーが最も高く(正答率72.4%)、次いで高いのは1時間以内というグループでした(正答率71.2%)。ここからは利用時間が延びるほどリテラシーが低下し、6時間以上というグループでは、正答率は64.4%に低下してしまいます。

 ネットの利用時間が長い人ほど、ネットにのめり込んでいる可能性が高いわけですが、こうした人は、ネット上のリスクに対してあまり敏感ではないということが分かります。

 当然の結果かもしれませんが、6時間以上ネットを使っている人は、睡眠時間が短くなる傾向にあります。6時間以上ネットを見ている人で、一般に適切と考えられる7時間から9時間程度の睡眠を取っている人は14.4%と、他のグループに比べて大幅に少なくなっています。また3時間以上5時間未満という人の割合が突出して高くなっています。

 年を追うごとにリテラシーに関する正答率は上昇していますが、今後、さらに向上させるためには、リテラシーに関する啓発に加えて、ネットにハマり過ぎないよう、生活習慣を見直すといった指導が、より効果的かもしれません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/6/17(水) 3:30
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