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無安打無得点試合を許した全米監督が「脱帽した試合」と沈痛コメント

2014/11/15(土) 23:36配信

THE PAGE

 これが“エキシビジョンゲーム”でなければ、全米のメディアは、どんなヘッドラインをつけて“ノーヒットノーラン敗戦”を配信したのだろうか。日米野球の第3戦は15日、東京ドームで行われ、日本は先発の則本昴大(23歳、楽天)が5回をパーフェクト発進すると、西勇輝(23歳、オリックス)が6、7回を2つの四死球だけでノーヒットでつなぎ、8回にバトンを受けた牧田和久(30歳、西武)も、四球で歩かせて走者を背負いながらもヒットは許さない。

 最後は、侍ジャパンのストッパーに指名されている西野勇士(24歳、ロッテ)。

「吐きそうなくらいに緊張した」

 身長168の小さな首位打者、ホセ・アルトゥーベ(24歳、アストロズ)は、本来積極的に初球からストライクを振ってくるタイプだが、珍しく1球、2球とストレートを見逃した。それほどノーヒットノーランの屈辱を味わいたくないと慎重だった。だが、そこからが「ストレートとフォークのコンビネーションが自分の持ち味」という西野の真骨頂である。

 何球も粘られながら最後はフォークで三振。続くカルロス・サンタナ(28歳、インディアンズ)は、痛烈なヒット性の打球を放ったが、菊池が体を張ったファインプレーでアウトにした。最後は、昨夜、金子千尋(31歳、オリックス)から本塁打を記録しているジャスティン・モーノ(33歳、ロッキーズ)を一塁ゴロ。ベースカバーに入った西野は、グラブを叩いて喜びを表現した。4人の継投でのノーヒットノーラン達成。日米野球でのノーヒットノーランは、1990年の第8戦で全米チームが達成して以来、24年ぶり3度目の出来事で、全日本チームが成し遂げたのは初。国際試合でも1962年に阪神の故・村山実氏がデトロイトタイガースを8回二死までノーヒットに抑えていたのが唯一の記録だ。

 試合後の記者会見でジョン・ファレル監督は「脱帽という試合だった」と沈痛な顔でコメントを残した。
「則本は、94マイル(約150キロ)から96マイル(約154キロ)の力のあるストレートで積極的にストライクをとってきた。加えて手元で落ちるフォーク、スライダー、カットにキレがあった。打者は、工夫というよりも真っ向から向かっていったが、あれだけ低めにコントロールされると、打つのは難しい。対して、ワキタは、まったく違ったタイプで西野もいいフォークを持っていて、完全に抑えこまれたという試合だった」

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最終更新:2016/1/9(土) 4:50
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