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「あったらいいな」でギネス世界記録認定、小林製薬ってどんな会社?

2014/11/16(日) 7:00配信

THE PAGE

 トイレ用洗浄剤として有名な小林製薬の「ブルーレット」シリーズがギネス世界記録に認定されました。同シリーズの年間売上高が2013年に138億円となり、トイレ用洗浄剤の分野で世界一と認定されたのです。同社は、ブルーレット以外にも、消臭元、トイレその後に、タフデント、のどぬ~る、熱さまシートなど、よく耳にするユニークな名称の家庭用品・医薬品をたくさん作っているのですが、いったどんな会社なのでしょうか。

 小林製薬の歴史は古く、1886年(明治19年)に創業者の小林忠兵衛が雑貨や化粧品の店として「小林盛大堂」をスタートさせたのがはじまりです。その後、忠兵衛は製薬会社である小林大薬房を設立、1919年(大正8年)に両社を合併し、現在の小林製薬の基礎が出来上がりました。同社は製薬会社ではありますが、もともとの事業が雑貨や化粧品ですから、どちらかというと家庭用品の分野を得意としています。

 そんな同社が戦後、大きく飛躍するきっかけになった製品が、トイレ用洗浄剤の「ブルーレット」です。ブルーレットの発売開始は1969年ですが、当時の日本は水洗式トイレが急速に普及し始めた時期でした。これが追い風となり、ブルーレットは順調に売上げを拡大、45年間も続くロングセラーの商品となりました。生活様式の変化を着実に捉え「ブルーレットおくだけ」や「液体ブルーレット」など新しい製品を追加投入したことで、2002年にはシリーズの年間売上げが100億円を突破、2013年にはギネス認定となる138億円を達成しました。

 同社の製品のほとんどはユニークな名称ですから、製品の利用者でなくてもCMなどでその名前を聞いたことがある人は多いと思います。実際、同社はテレビCMを中心とした広告に力を入れており、売上高の約10%が広告宣伝費となっています。また、新製品を積極的に投入していることでも有名です。同社の売上高のうち、新製品が占める割合は約8%もあり、常に新しい製品が登場しています。

 また、同社は非常に堅実な経営を行っており、16期連続で増収増益を達成しました。2014年3月期の売上高は1273億円、経常利益は188億円で、売上高に対する経常利益率は15%ほどあります。ユニークな名称ばかりに目がいきますが、同社の業績やギネス認定は、利用者のニーズを着実に捉えてきた結果といってよいでしょう。

 今後の同社の課題は、多くの日本企業と同様、海外戦略です。縮小する国内市場だけに依存していては、業績の大幅な拡大は望めません。アジア地域では「熱さまシート」が順調な売れ行きを見せています。今後、同社がどのように海外展開できるのかが注目されます。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/11/21(土) 4:02
THE PAGE