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“ママのプチ起業”が本物の女性起業家を邪魔している!?

2014/11/22(土) 7:00配信

THE PAGE

 女性の就労機会を増やす大きなチャンスとして期待されている女性の「プチ起業」が思わぬ波紋を呼んでいるようです。プチ起業をした女性が、破格の安値で製品やサービスなどを提供してしまうので、真剣に事業を行っている女性起業家が困っているというのです。

 日本は専業主婦が多く、女性が外で働いていないというイメージがありますが、実際はそうでもありません。日本では25歳から35歳までの女性のうち、働いている人の割合は約70%となっており、それなりの数の女性が社会で働いています。しかし、女性を取り巻く状況は、結婚、出産を境に大きく変化します。結婚適齢期といわれる25歳以降になると女性の就業率は急激に減少するのです。この数字はその後、徐々に上昇していくのですが、今度は非正規社員の割合が増えてくるという特徴が見られます。つまり、これらの統計結果は、結婚や出産を機に仕事をやめる人が多く、その後はパートタイムなどで働いているという現実を如実に表しています。

 こうした状況を打開する方法のひとつとして注目されていたのが、女性のプチ起業です。家庭内で子育てや家事をしながら、ちょっとしたビジネスを行い、お金を稼ごうというものです。社会の仕組みをすぐに変える必要がないため、短期間で女性の就業率を向上させる効果があると期待されているのです。

 実際、プチ起業をする女性はかなり増えているようですが、ここで問題になってしまったのが、すでにビジネスを行っている女性起業家との利害対立です。女性起業家は、女性であることを生かしたビジネスに取り組んでいることが多いですから、プチ起業の女性と競合してしまうわけです。

 専業主婦だった人が、自宅で事業を始めた場合、コストは限りなく小さくなります。利益よりも、まず仕事を獲得することを優先し、価格を大幅に下げる人が出てきても不思議ではありません。中には、世の中の役に立っていることに満足してしまい、採算性を考えずに価格設定をしてしまう人もいるでしょう。真剣にビジネスをしている女性起業家から見れば、このようなプチ起業家は迷惑な存在かもしれません。

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最終更新:2015/4/18(土) 4:38
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