ここから本文です

「はやぶさ2」の小惑星行きは3年半、帰りは1年で地球が迎えに来る!?

2014/11/27(木) 10:00配信

THE PAGE

 「はやぶさ2」は打ち上げの後、当然、小惑星「1999 JU3」に向かいます。往路にかかる時間は3年半ですが、復路は1年と計画されています。普通に考えたら、行きも帰りも同じ時間がかかりそうなのに、どういうことなのでしょうか?

 打ち上げの後、「はやぶさ2」は地球を追いかけるように太陽を一周します。太陽を一周するこの1年の間、「はやぶさ2」は、イオンエンジンの試運転をしたり、機器のチェックを行います。約1年後、地球に追いついて、「スイングバイ」をします。

 ここで「はやぶさ2」が行うスイングバイというのは、地球の重力を利用して「はやぶさ2」の速度を加速することです。加速することで公転する小惑星に追いつくための速度を得ます。地球の重力に引っ張られすぎると、墜落してしまいますが、角度や速度を綿密に計算することで、墜落することなく加速できるという航法なのです。

 2015年末にスイングバイを行ったあと、いよいよ地球を離れます。小惑星は止まっているわけではなく、太陽を公転していますから「はやぶさ2」が、小惑星に追いつくまでの時間が必要です。これが行きに3年半かかる理由です。

 「はやぶさ2」は、1年半ほど小惑星に滞在した後、2019年末に小惑星を出発します。帰りは、スイングバイを行う必要がありませんし、帰るべき地球を追いかけるというよりは、むしろ、小惑星を離れた「はやぶさ2」を地球が迎えにやって来ます。そのため、帰りは1年で済むというわけなのです。

 「え? 地球が迎えにやって来る??」。こればかりは言葉では説明できません。JAXAが公表している「はやぶさ2」と地球の軌道をよく見てください。どう見ても地球が「はやぶさ2」をピックアップしに近づいてきます。百聞は一見にしかずです。

動画URL:http://www.youtube.com/watch?v=zI0SIvkJVzQ

最終更新:2015/12/28(月) 4:55
THE PAGE