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COP20開催、いったい何を話し合っているのか?

2014/12/4(木) 7:00配信

THE PAGE

 地球温暖化対策について話し合う国連の会議COP20が12月2日から南米ペルーで開催されています。温暖化対策をめぐる一連の会議は、難しくてよく分からないというイメージがありますが、いったい何が話し合われているのでしょうか。

枠組みの具体的な内容を議論するのがCOP20

 そもそもCOPというのは、1992年の地球サミットで採択された「気候変動枠組条約」に基づいて開かれる国際会議のことを指します。COPは95年の第1回会合以来、毎年開催されており、地球温暖化の原因と言われている温室効果ガスの排出量をどのように削減するのかが話し合われます。

 97年に京都で開催されたCOP3では、2012年までの具体的な温室効果ガス排出削減目標を示した「京都議定書」が採択され、各国に削減目標が課されました。しかし、途上国に削減目標がないことなどについて米国が反発し、結局、米国はこの枠組みから離脱してしまいました。京都議定書は2013年から2020年まで8年間延長されることになりましたが、今度は、福島原発の事故で目標達成がほぼ不可能になった日本が事実上脱退してしまうなど、不完全な形になっています。

 このため、前回のCOP19では、京都議定書の効力が切れる2020年以降に新しい枠組みを構築することについて話し合いが行われ、2015年をメドに採択することで合意に達しました。新しい枠組みは、すべての国が参加できるよう、各国が削減目標を設定するという柔軟な形式が採用される予定です。枠組みの具体的な内容について議論するのが、今回のCOP20の主な目的となります。

前向きなアメリカと中国、エネルギー構成が未定の日本

 今回のCOPには、かなりの期待が寄せられています。その理由は、世界の二酸化炭素の4割を排出している米国と中国が非常に前向きだからです。両国は先日、APEC(アジア太平洋経済協力会議)において首脳会談を開催し、オバマ大統領は「2025年までに05年との比較で26%~28%削減」、習近平国家主席は「2030年頃までに排出量をピークにする」という方針をそれぞれ表明しました。

 これに対してEU(欧州連合)は「2030年までに排出量を1990年との比較で40%削減」という目標をすでに公表しています。米中とEUが主導権をめぐって争うことで、より踏み込んだ目標設定ができると期待されています。

 一方、日本は、エネルギー源の構成をどのようにするのかが決まっていないため、具体的な数値目標を出せない状況にあります。このままの状態が続くと、新しい枠組みにおける日本の発言力が低下してしまうことが懸念されます。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/12/9(水) 4:44
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