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焼きいもの季節にブランドいも 安納いものライバルは?

2014/12/7(日) 10:00配信

THE PAGE

 朝晩の冷え込みが厳しいほど恋しくなるのが焼きいも。昭和の昔は落葉と焚火と焼きいもが三点セットで、リヤカーを引いた焼きいも販売も珍しくなかったそうですが、まもなく27年目を迎える平成の時代はスーパーやコンビニが焼きいもの新たなステージ。プレミアムな方面なら、行列のできるカリスマ焼きいも店があれば芋ソムリエもいらっしゃいます。

 いまやスイーツの一角を占めた感のある焼きいもですが、収穫されたサツマイモのうち、焼きいもを含む青果用は4割ほど。残りは焼酎などの醸造用や干し芋など加工用その他に使われています。昨年のサツマイモの収穫量は約94万トンで、じゃがいも、たまねぎ、キャベツに次ぎますが、1955年の718万トンをピークに減り続け、1999年以降は100万トンを割ったり超えたり。2年前と3年前は80万トン台に落ち込んでいましたから、少し盛り返したのですね。

 そんなサツマイモ復調のシンボルは種子島産の「安納いも」でしょう。ひところは「幻の芋」とも形容されたブランドいも。生の状態で糖度16、時間をかけて焼けば糖度40にもなるそうです。桃やメロンの糖度が12~18くらいだから、どれだけ甘いの? と言いたくなる天然のスイーツは、クリームのようなねっとりとした食感が持ち味です。

 実は種子島は「日本甘藷(かんしょ)栽培初地之碑」もあるサツマイモ栽培の原点。「安納いも」のルーツは同島の安納地区で自家用に栽培されていた甘藷で、地場の甘藷を大きく、育てやすく改良したのがサツマイモといわれています。換言すれば、栽培が容易でなくサイズも小ぶりなのが「安納いも」。皮が赤紫色の「安納紅」とやや白い「安納こがね」があります。

 1998年10月に「安納」の名を冠して品種登録され、種苗法によって昨秋まで15年間、「安納いも」は種子島以外での栽培が禁じられていました。2006年に1300トン程度だった生産量は、2年後の2008年に4000トンを、翌2009年に7000トンを、昨年は1万トンの大台を超える破竹の勢い。販売額も過去最高を記録しています。

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最終更新:2016/2/18(木) 3:29
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