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GDP、まさかの下方修正、エコノミストの予想はなぜ当たらない?

2014/12/9(火) 14:00配信

THE PAGE

 内閣府が12月8日に発表した7~9月期のGDP(国内総生産)の改定値は、物価の影響を除いた実質でマイナス1.9%(年率換算)となり、速報値のマイナス1.6%から下方修正されました。速報値と同様、景気が思わしくないことがはっきりしたのですが、今回のGDPの数値をめぐっては市場でちょっとした混乱がありました。民間エコノミストの予想が2度にわたって大きく外れてしまったからです。

 GDPは、1次速報(速報値)、2次速報(改定値)の順に内閣府から発表されます。7~9月期のGDPについていえば、11月17日に速報値が、続いて12月8日に改定値が出されました。速報値が出る前の段階では、民間のエコノミストの多くがプラス2.4%程度と予測していました。しかし実際に発表となった数字は、正反対のマイナス1.6%でした。プラスかマイナスかという根本的な部分でまったく逆の結果となってしまったことから、市場では驚きの声が上がりました。

 エコノミストは速報値の数字をもとに、今度は改定値を予想するのですが、多くのエコノミストがマイナス成長であることに変わりはないものの、マイナス幅は縮小するとしていました。ところがフタを開けてみると、マイナス幅が拡大しており、これまた予想外の展開に、日経平均は一時100円を超す値下がりとなってしまいました。

 エコノミストの予想が外れてしまうのは、民間が持つ情報だけでは、内閣府が行う推定や調整を100%フォローできないことが原因と考えられます。

 GDPは直接計測して得られるものではなく、各種の統計データを使って作成する2次統計です。このため発表される時期によって使用できる統計が異なるという特徴があります。速報値が出されるタイミングでは、法人企業統計など一部の統計がまだ使えないため、部分的には推定が行われることになります。最新の統計が揃った段階でも、各種のデータ調整が行われるため、同じ統計を使っても得られる結果が異なることは十分に考えられるわけです。

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最終更新:2016/1/21(木) 3:59
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