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「今回の選挙は選択なき選挙 選挙の意味が空洞化」 政治学者の内山融、竹中治堅、高安健将が討論(1)

2014/12/18(木) 17:43配信

THE PAGE

<THE PAGE 生トーク>衆議院総選挙 国民は何を選択したのか? 政治学者が徹底討論

 THE PAGEが放送した「<THE PAGE 生トーク>衆議院総選挙 国民は何を選択したのか? 政治学者が徹底討論」。出演は、内山融・東京大学大学院総合文化研究科教授、竹中治堅・政策研究大学院大学教授、高安健将・成蹊大学法学部教授、萱野稔人・津田塾大学教授ら。

 以下、「選挙結果をどう見るか」について語った討論の一部を紹介します。

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萱野 稔人:今回の選挙をどう捉えたか。

内山融:選挙は本来、政権、政策、政党を選ぶものだが、今回は、国民に実質的な選択肢はあったのか。その意味では、「選択なき選挙」だったのではないか。集団的自衛権、原発などの争点もあったが、議論されていない。

竹中治堅:自民党の信任投票。野党の準備も整わず、完全に不意打ちをくらい、勝負になっていなかった。

高安健将:選択肢を準備させる前に解散。議論すべき問題を議論しない。解散から投票日までの時間も短い。大きく改革をやろうとしている政権にも関わらず、国民に考える時間をあたえない。その意味で、選択肢を与えない選挙、選択をさせない選挙だったのではないか。

萱野:それは、安倍政権の選挙の巧さとも言えるでしょう。

高安:野党に対してだまし討ちをするのは、政治としてあり得る。しかし、有権者に対して、考える時間を与えないというのはどうか。選挙は本来は信頼を獲得するものだ。今回のやり方は、長期的にみれば、選挙の意味を空洞化させるものだ」

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 「選挙結果をどう見るか」について語った部分のすべては、本ページ内のダイジェスト動画でご覧下さい。

■出演者プロフィール
内山 融(うちやま ゆう)
東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は日本政治・比較政治。著書に、『小泉政権』(中公新書)、『現代日本の国家と市場』(東京大学出版会)など。

竹中 治堅(たけなか はるかた)
政策研究大学院大学教授。専門は、日本政治。東京大学法学部卒。スタンフォード大学政治学部博士課程修了(Ph.D.)。大蔵省、政策研究大学院大学助教授、准教授を経て現職。『戦前日本における民主化の挫折』(木鐸社)、『首相支配』(中公新書)、『参議院とは何か』(中央公論新社)など。近編著に『民主党を見つめ直す 元官房長官 藤村修回想録』(毎日新聞社)。

高安 健将(たかやす けんすけ)
成蹊大学法学部教授。専門は比較政治学・政治過程論。Ph.D. (Government) University of London.著書に、『首相の権力―日英比較からみる政権党とのダイナミズム』(創文社)など。

萱野 稔人(かやの としひと)
哲学者。津田塾大学教授。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。博士(哲学)。哲学に軸足を置きながら現代社会の問題を幅広く論じる。現在、朝日新聞社「未来への発想委員会」委員、朝日新聞書評委員、衆議院選挙制度に関する調査会委員などを務める。『国家とはなにか』(以文社)、『ナショナリズムは悪なのか』(NHK出版新書)ほか、著書多数。

最終更新:2016/4/4(月) 16:25
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