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<掛布が語る>結論越年の阪神・鳥谷に喝!

2015/1/7(水) 6:00配信

THE PAGE

 2015年。プロ野球界も新しい年を迎えたが海外FA権を行使した阪神タイガーズの鳥谷敬内野手(33)の去就に結論が出ない。内情は知らないが、鳥谷の動向が決まらなければ、阪神は2015年への本格的なスタートを切れないのである。

 鳥谷がいなくなれば阪神は大打撃を受ける。144試合、全イニング、ショートのポジションを守り、その高い守備力でセンターラインを固め、3番打者としてゴメス、マートンとクリーンナップを組み、チームの核となる得点源を作った。チームにとって本当に欠かせない戦力である。

 もし、その鳥谷がいなくなれば、阪神は大きなポジション変更を余儀なくされる。空いたショートを誰が守るのか。そこは、秋季キャンプで、出戻りコンバートを試した大和で大丈夫だろうが、143試合となると不安は残る。そうなると北條らの若手が出てこなければ困る。

 また大和が動いたことで空いてしまうセンターをどうするのか。西岡剛のコンバートなのか。若手の抜擢なのか。つまり鳥谷の去就は、もう一人の決断の問題ではなくなっている。彼が結論を出すことが遅れれば遅れるほど、阪神は、次の準備に遅れる。年が明けると開幕戦は、あっという間にやってくるのだ。

 個人的には鳥谷のメジャー挑戦は応援している。海外FA権をとってから2年。今年34歳となる鳥谷にしてみれば、年齢的にも夢へのチャレンジをするためのラストチャンスかもしれない。昨シーズン、優勝はできなかったが、クライマックスシリーズで巨人を破って日本シリーズ進出を決めた。鳥谷なりにチームへ最後の貢献を果たしたという気持ちもあると思う。

 すでに私の考えは明らかにしているが、彼がメジャー挑戦を決めたならば、快く送り出してあげたい。メジャーとの交渉は時間がかかるものかもしれない。だが、鳥谷が、もし阪神の今季を考えているならば、一日も早くイエス、ノーという去就に結論を出すべきだろう。厳しい意見かもしれないが、FAが選手の持っている権利であるならば、鳥谷がもしチームを去った場合に大コンバートに着手しなければならなくなる阪神の先のことを考え、結論をあまり先延ばしにしないことは義務ではないだろうか。
 (文責・掛布雅之/評論家、阪神DC/構成・本郷陽一)

最終更新:2015/10/21(水) 4:33
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