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阪神大震災20年 非常食を食べる?「ローリング備蓄」のススメ

2015/1/17(土) 7:00配信

THE PAGE

 1月17日で阪神・淡路大震災から20年。また東日本大震災の記憶もまだ鮮明に残り、被災地だけでなく国民全体の防災意識は高まっており、乾パンや缶詰など非常食を常備している家庭や職場は増えています。江崎グリコはビスケット菓子、日清食品はインスタントラーメンを数年単位で備蓄できる保存缶をそれぞれ販売するなど、災害対策用保存食に力を入れています。一方で、非常食を買い込んだまま、気づいたら保存期限を過ぎていたというケースも少なくありません。このため「大震災の周年の日など節目の日に非常食を開けて食べ、新しいものを補充するローリング備蓄(ストック)を実行する企業などが増えている」(江崎グリコ)といいます。

ビスケット菓子にカレー、ラーメン

 非常食は地震や台風などの災害時、ライフラインや交通機能が停止したときに備え、飲料水などともに備蓄するもの。阪神大震災の被災地などでは今年、震災から20年を迎えるのにあたり、町内会単位で乾パンを住民に配布するなどの動きもみられました。東日本大震災発生以後、缶詰も見直され、コンビニエンスストアなどでは500円前後のプチ贅沢品も含め缶詰コーナーが拡大しているといいます。
 
 江崎グリコでは2007年にビスケット菓子「ビスコ」の保存缶を発売しました。缶の中に脱酸素剤を入れて密封したことで、5年間保存できるのが特徴です。1缶に30枚のビスコが入っており、保存缶5個セットで1900円(税別)。もともと9月1日の防災の日前後に需要が多かったそうですが、2011年の東日本大震災後、地方自治体などの引き合いが急増。ビスコ全体の売り上げも2012年度に過去最高の約52億円となり、以後も安定した売り上げが続いています。同社では温めずに食べられるレトルトカレー(賞味期限3年)を手がけるなど、災害対策用保存食の開発に力を入れています。同社ではローリングストックについて「職場や家庭で実践することで、震災を振り返り、1年の無事を感謝するという効果もあるようです」とみています。

 日清食品も防災備蓄用のインスタントラーメン「チキンラーメン保存缶」「カップヌードル保存缶」を今年1月から、数量限定で発売しました。2013年に限定発売したところ再販の要望が多く、再発売に踏み切りました。3年間の保存が可能で、紙カップやフォークも封入しています。「カップヌードルなどは食品としてなじみがあり、問い合わせが多い」(同社)といいます。すでにインターネット販売分は予定数に達していますが、3月から横浜市の「カップヌードルミュージアム」、大阪・池田市の「インスタントラーメン発明記念館」で単品の限定販売を予定しています。各缶は2食入りで750円(税別)。

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最終更新:2016/2/5(金) 4:08
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