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SPACE-Xに火星移住、天才起業家イーロン・マスクは何がすごいのか?

2015/1/24(土) 7:00配信

THE PAGE

 米グーグルは、このほど米国の民間宇宙開発会社であるスペースX社に資本参加しました。スペースX社は、ロケットの打ち上げ費用を100分の1にし、誰でも宇宙に行けるようにしようという壮大な目標を掲げるベンチャー企業です。この会社を率いるのはイーロン・マスク氏という人物なのですが、彼はアップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏を超える天才起業家ともいわれています。果たしてどのような人物なのでしょうか。

 マスク氏が成功させた会社はスペースX社だけではありません。約4秒で時速100キロに到達する高級スポーツ電気自動車で世界のセレブを虜にしたテスラ・モーターズ、決済のデファクトスタンダードとなったPayPalなど、名だたるベンチャー企業を連続して成功させた実績があります。

 1971年に南アフリカで生まれ、10歳の時にプログラミングを独学でマスター。ソフトウェアを販売して大金を稼ぐなど天才的な能力を発揮してきました。苦労の末、米国への移住を果たし、米スタンフォード大学の大学院まで進みますが、わずか2日で退学。起業家を志します。最初に起業した会社の売却に成功し、まとまった資金を作ったマスク氏は次々とビジネスを成功させていきました。

 マスク氏が注目されるのは、その華麗な経歴だけではありません。規格外の発想と大胆な発言が多くの人を惹き付けています。火星へ人を移住させる計画や、45分でアメリカ大陸を横断する超高速輸送システムなど、不可能と思えるような事業でも、真剣に実現を考えています。最近では、発達した人工知能が数年以内に人を殺すようになると発言して物議を醸し、これを防ぐための研究に1000万ドルを寄付しました。彼の発言は部分的に聞くと荒唐無稽に思えますが、その背後には、サイエンスや経営学の知識を前提とした緻密な論理があります。天才的な発想と豊富な知識が強固に結びついているという点がマスク氏最大の特徴といってよいでしょう。

 その生い立ちや大胆な発言などから、マスク氏はスティーブ・ジョブズ氏とよく比較されます。ジョブズ氏は弱冠16歳で、電話をタダでかけられる違法マシンを開発して数千ドルを稼いだというお騒がせ天才少年でした。その後、ジョブズ氏はヒッピーとなり、ドラッグ体験などを経て、アップルという巨大企業を作り上げます。マスク氏とジョブズ氏とは、方向性こそ違いますが、凡人には到達できない発想を持っていることは間違いありません。マスク氏は43歳と若いことを考えると、まだまだ時間があります。10年後にマスク氏は、ジョブズ氏をはるかに超える伝説の経営者になっているかもしれません。 


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/3/27(金) 4:42
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