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アップル業績爆上げで、中国市場に対する見方が変わる?

2015/2/6(金) 7:00配信

THE PAGE

 米アップルが驚くような好業績となっています。中国市場が大幅に伸びたことが原因なのですが、同社の決算は、今後の中国市場に対する見方を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

 アップルは2015年1月27日、2014年10~12月期の決算を発表しました。売上高は前年同期比30%増の745億9900万ドル(約8兆8000億円)、純利益は37.9%増の180億2400万ドル(約2兆1300億円)という驚くべき結果でした。数字だけを見てもあまりピントこないかもしれませんが、売上高が8兆円台ということになると、パナソニックやソニーという、日本を代表する電機メーカーが1年かけて作り出す数字です。アップルは、この売上げをわずか3カ月で達成してしまうわけです。アップルは他のメーカーとは別次元の領域に入ったと考えてよいでしょう。

 アップルがこれだけの好業績になった最大の理由は、もちろんiPhoneの売れ行きが好調なことなのですが、とりわけ中国市場の伸びが著しかったことが大きく貢献しました。アップルは2013年、世界最大の通信会社である中国移動通信(チャイナモバイル)と提携し、2014年1月から本格的に中国向にiPhoneの販売を行っています。北米市場での売上げは1年間で約23%増加しているのですが、中国市場向けは70%もの増加となりました。台数ベースではすでに北米市場を上回っているともいわれます。

 中国は豊かになったとはいえ、1人あたりのGDPは米国の7分の1、日本の5分の1しかありません。中間層の生活水準は劇的に向上しているものの、全体からするとまだ購買力は十分ではないというのが、中国市場に対する基本的な認識でした。

 実際、中国市場でもっとも売れている携帯電話はシャオミに代表されるような低価格帯のものでしたから、そうした見方は正しかったわけです。しかし、アップルの今回の決算を見ると、中国市場の環境が大きく変化している兆候が見て取れます。最新の市場データでは、iPhoneが低価格がウリのシャオミを抜いて中国スマホ市場でシェア1位になったという情報もあります。中国市場は、先進国市場により近づいたと考えてよいでしょう。

 今後は、欧米先進国メーカーの中国市場に対する見方も変わってくることになるかもしれません。これまでは中国市場を重視するといっても、あくまで新興国としての扱いであり、製品開発などはすべて北米市場が基準となっていました。アップルがそうなるかは分かりませんが、主要な市場を中国に設定し、製品開発や企業戦略そのものについても、中国を基準に考える欧米グローバル企業が出てきても何ら不思議ではありません。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/3/9(月) 2:40
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