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動画配信のNetflixが日本上陸、TV局主導のコンテンツ市場は変わるのか?

2015/2/13(金) 7:00配信

THE PAGE

 米国の動画配信サービス大手「Netflix(ネットフリックス)」が今年の秋から日本でサービスを開始すると発表しました。日本ではネットの動画配信はあまり普及していませんが、米国では、地上波のテレビよりもメジャーな存在となりつつあります。ネットフリックスの上陸で、日本のコンテンツ配信市場は変わるのでしょうか。

 ネットフリックスは、米国を中心に約50カ国で6000万人近くが利用するネット動画配信サービスの最大手です。米国ではテレビに関する規制緩和が進んでおり、いわゆる従来型の地上波テレビ局というものはほとんど存在していません。ケーブルテレビや地上波のテレビ局は、コンテンツを利用者に届ける配信会社に特化しており、コンテンツを制作する会社は別に存在しています(グループ会社のこともありますが、機能的には分離されています)。制作会社はお互いに競争しながら番組を作っており、複数の配信会社を通じて利用者に配信することになります。このため米国では200チャンネル近い番組の中から好みのものを選択するという方法が一般的です。

 ただでさえ競争が激しい米国のコンテンツ配信市場ですが、最近はさらにその傾向が顕著になってきました。電波やケーブルではなく、インターネットで番組を配信するサービスのシェアが急拡大しているからです。ネットフリックスはその代表格で、特に若年層はニュース番組やバラエティ番組をそれほど見ないといわれており、月9ドル前後でドラマなどが見放題になるネットの動画配信サービスに人気が集まっています。

 日本では、有力なコンテンツのほとんどは大手テレビ局が制作しており、こうしたネット上の動画配信サービスはあまり普及していません。しかし、テレビ局側も米国の動きは気にかけており、日本テレビは昨年、ネットフリックスと同様、米国でネットの動画配信を手がける「Hulu」の日本市場向け事業を買収しています。海外ドラマが好きな若年層を中心に日本でも徐々に利用者数を伸ばしています。

 最大手であるネットフリックスが日本にも上陸することで、今後、日本においてもネットの動画配信サービスがより注目されるようになってくるでしょう。

 ただ、こうした新しいサービスが本格的に普及するのかは、日本独自のコンテンツをどれだけ揃えることができるのかにかかっています。テレビ局が自社のコンテンツをこうした事業者に解放する可能性は低いですから、すぐにテレビに取って代わる存在にはならないでしょう。しかし米国のようにネット配信事業者が独自に人気ドラマなどを制作するようになってくると、話は変わってくるかもしれません。ネットフリックスは任天堂と提携し、人気ゲームをもとにしたオリジナル番組を作るという報道も出ており、その動向が注目されています。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/9/13(日) 4:55
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