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<サッカーU-22>リオ五輪へ手倉森ジャパンの現在地

2015/2/15(日) 12:31配信

THE PAGE

<U-22親善試合 2月14日@シンガポール>

U-22日本代表 8 - 1 U-22シンガポール代表
     前半 5 - 0
     後半 3 - 1
    
得点者
[日本]中島翔哉2、鈴木武蔵、井出遥也、大島僚太、荒野拓馬2、室屋成
[シンガポール]イルファン・ファンディ


 今回、シンガポール遠征が組まれたのは、3月27日にマレーシアで開幕するオリンピックのアジア1次予選を見すえてのことだ。
 マカオ、ベトナム、マレーシアと同じグループのため、マレーシアの隣国のシンガポールで暑熱対策と東南アジア対策を行ない、1次予選に向けたシミュレーションをしたいという狙いがあった。

 ところが、日中は30度近くある気温がキックオフの18時には25度前後にまで下がり、強風の影響もあって想定していたほどの暑さはない。

 さらに、1か月近くにわたる合宿を終え、「日本戦ということでモチベーションは非常に高い」と敵将が語っていたU-23シンガポール代表も、前半の途中で集中を切らしてしまい、思い描いていたような最高のシミュレーションにはならなかった。

 しかし、だからといって収穫がなかったわけではない。そのひとつは、「ゴールに向かう姿勢を出していこう」と強調されていた攻撃面にある。

 前日にはシュート練習を入念に行い、ゴール前の攻防に焦点を当てたトレーニングを繰り返していた。
 ミーティングでは決定力不足に泣いたA代表のアジアカップを見て、同じ過ちを犯さないように確認した。
激励に訪れた大仁邦弥日本サッカー協会会長からも「今の日本サッカーはうまいけれど、強さが足りないと感じている」とハッパを掛けられてもいた。

 その成果がさっそく最高に近い形で出たことに、手倉森誠監督は喜びを隠せなかった。
「ある程度点を取ると、そのうち得点がピタッと止まってしまうことがあるけれど、変わったメンバーも、前半のメンバーに負けじと決めてくれて、90分の中でコンスタントに点を重ねることができた。システムが変わっても、メンバーが変わっても、みんなが攻撃の部分に関して同じ絵を描いて仕掛けられるようになってきたな、と感じています」

 積み重ねたゴールの数は8。そのすべてが流れの中から生まれ、得点者も2ゴールを奪った中島翔哉と荒野拓馬、鈴木武蔵、井出遥也、大島僚太、室屋成と多彩な顔ぶれが並んだ。その内容も、クロスから、スルーパスから、ミドルシュートから、コンビネーションからと多岐にわたり、相手との力の差を考慮する必要はあるにせよ、攻撃のイメージが共有されてきたことが見て取れた。

 チームが結成されたのは昨年1月。「技術のある選手たちにまずは守備の重要性を理解させたい」という手倉森監督の考えのもと、昨年は「粘り強さ」や「割り切り」といったキーワードを元に、守備意識を高めることが徹底された。

 9月のアジア大会では準々決勝で韓国に終了間際にPKを奪われ、0-1で敗れたが、地元の大歓声を受け、日本よりも2歳年上、かつ3人のオーバーエイジを採用した韓国相手に、身体を投げ出し、球際で激しくやりあった。簡単にゴールを許さず、守備意識に関しては、一定の成果を示していた。

 そこで、昨年12月のタイ・バングラディシュ遠征から攻撃陣のテコ入れが図られ、今合宿でも「ゴールを奪う」という点が強調された。シンガポール戦でキャプテンを務めた遠藤航がチーム作りの進み具合について説明する。
「守備に関しては、どういう風にやるべきなのかとか、どのポジションに付いたらいいのかとか、みんな分かって来ている。あとはフィニッシュの精度、決め切れる前線のクオリティをさらに高めていきたいと思っています」
 

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最終更新:2015/4/22(水) 4:43
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