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遅すぎた「夢の対決」 メイウェザー対パッキャオ

2015/2/25(水) 19:03配信

THE PAGE

 興行収入の総額が250億円とも予想されるフロイド・メイウェザー(38歳、アメリカ)とマニー・パッキャオ(36歳、フィリピン)の夢対決が、5月2日、アメリカ・ラスベガスのMGMグラウンドガーデンアリーナで行われる。全米メディアも、連日、ついに実現する史上最高の夢対決の話題で持ちきりだ。メイウェザー自身が契約書の写真をツイッター上で発信するという形で“発表”されたが、そのわずか15分後に当日のMGMホテルは予約で満杯になったという。

 メイウェザーは、47戦無敗の5階級制覇王者。相手のパンチが当たる寸前に反応でかわす劇画のようなディフェンス能力と、スピード感に溢れた攻撃力を兼ね備えたボクサーで、全階級を通じての最強ボクサーを示すパウンドフォーパウンド(PFP)の多くのランキングで1位と評価されている。

 アトランタ五輪の銅メダリストとしてプロデビューしたが、スーパースターの地位を確保したのは、2007年に戦ったオスカー・デラホーヤとの「世紀の一戦」。僅差の判定で制した、この試合のファイトマネーは、約25億円でHBOの有料チャンネル契約は240万件に及び、興行収入は、日本円で150億円以上となった。

 フォーブスの長者ランキングのスポーツ部門でも2012年、2014年で1位。成金趣味のような金使いの荒さで「マネー」のニックネームがついている。試合前の挑発的トークも、彼の売りのひとつだが、私生活では犯罪やトラブルのオンパレードで2012年にはDVで服役した。まさにアメリカンドリームを地でいく破天荒型のプロボクサーだ。

 一方のパッキャオは、フィリピン出身の6階級制覇王者で、サウスポースタイルから常にKOを狙う超攻撃的スタイルでファンを魅了している。元々は、フィリピンの噛ませ犬的なボクサーだったが、2003年にフェザー級のノンタイトル戦で、メキシコのスーパースター、マルコ・アントニオ・バレラ(メキシコ)をTKOで破った番狂わせの一戦が転機となり、2004年にWBA、IBFのフェザー級統一王者のファン・マヌエル・マルケス(メキシコ)との名勝負を制して一気にスターダムへの道を駆け上がった。

 ライトフライ級からスタートして11階級も上げてきた異色のボクサーでもあるが、パッキャオもまたデラホーヤやミゲール・コットという好敵手をKOで倒して名声と巨額な富を手にした。リングを降りるとフィリピンの国会議員であり、国内のプロバスケットの試合にも出場している。前WBC世界フライ級王者の八重樫東(大橋)や日本人のトップボクサーで理想のボクサー像にパッキャオを挙げる人は少なくない。

 だが、メイウェザーは、この24日で38歳となり、パッキャオも36歳。「遅すぎた夢対決」と言う批判的な声も聞こえてくる。すでに海外のメディアは、有力ボクサーのそういうコメントを紹介している。
「私から見たら史上最高の試合ではないね。マルケスが、すでにパッキャオを相手に最高のノックアウト勝利をしている」と、指摘したのは、メキシコの英雄、フリオ・セサール・チャベスだ。

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最終更新:2016/2/1(月) 4:28
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