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災害体験シアターで防災意識高めて ── 大阪「津波・高潮ステーション」

2015/2/26(木) 11:23配信

THE PAGE

大阪「津波・高潮ステーション」の「ダイナキューブ」。大阪に迫りくる大津波の怖さや、冷静な避難行動の大切さを五感で体感できる THE PAGE大阪

 つい先日、東日本大震災の余震とみられる地震が相次いで発生し、津波注意報に驚いた人も多いのではないだろうか。大阪府西大阪治水事務所の「津波・高潮ステーション」(大阪市西区江之子島)は、防潮堤や水門などの津波・高潮防御施設の一元管理を行う「防災棟」と、府民の防災意識の向上をめざす「展示棟」を併せ持つ。展示棟は地震や津波発生時の対応などを学べる開かれた施設だ。見学すると、大阪は海より低い地域があるため、津波や高潮の被害が大きくなりがちな危険と直面している現実に、改めて気づかされる。

【別動画】「大阪駅周辺」や「地下街」が浸水していく様子を再現する「ダイナキューブ」の映像

海抜0メートル地帯で約108万人の大阪府民が暮らす

 展示棟の見学コースは4つのエリアで構成。「海より低いまち大阪」エリアからスタート。大阪府下には沿岸部を中心に、約40万平方キロメートルの海抜0メートル地帯が広がり、約108万人の府民が暮らしている。これまで津波や高潮の被害に苦しめられてきた。

 床面を海面に見立てた展示で、まちなみが海面より低いことを、リアルに体験できる。2階建て住宅の1階部分を、海面から見下ろす目線になり、町内に海水が流れ込んできたときの被害の大きさを想像してしまう。

 「災害をのりこえ着実な高潮対策」エリアへ。昭和の大阪を襲った三大台風、室戸台風、ジェーン台風、第2室戸台風の被害写真や水没したまちを再現したジオラマ展示などで、高潮災害の悲惨さを伝えている。アーチ型水門など、高潮防災施設の仕組みや役割も学べる。

「ダイナキューブ」で大津波の恐ろしさを知る

 「高潮とは異なる津波の脅威」エリアでは、地震によって発生する津波のメカニズムや対策を紹介。南海トラフで発生する巨大地震、東海・東南海・南海地震について、過去の発生間隔を表示し、巨大地震が発生した場合に想定される府下の津波の高さや到達時間などを知らせている。

 目玉施設は津波災害体験シアター「ダイナキューブ」。前面、左右側面、床面の4面に、情景が一体となって写し出されるダイナミックな映像シアターだ。南海トラフ巨大地震が発生し、大阪に迫りくる大津波の怖さや、冷静な避難行動の大切さを五感で体感できる。

 最後は「津波災害から生命を守る知恵」エリア。東日本大震災に関する報道資料を展示し、災害の避難前後の知恵を集めた学びのサロンとなっている。

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最終更新:2015/2/26(木) 11:57
THE PAGE

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