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自宅を担保に老後資金融資、リバースモーゲージのメリット・デメリットは?

2015/3/12(木) 13:00配信

THE PAGE

 自宅を担保に老後資金を融資するという「リバースモーゲージ」を取り扱う金融機関が増えています。これはどのような商品で、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

 三井住友銀行は3月2日、リバースモーゲージ商品の取り扱いを始めると発表しました。みずほ銀行は2013年から同様のサービスをスタートさせており、三菱東京UFJ銀行もこれに続きましたから、今回の発表で3メガバンクすべてが商品を取り扱うことになったわけです。このほか東京スター銀行など地銀の一部でも同様の商品を提供しています。

 リバースモーゲージは、自宅を担保に資金を借りることができる商品で、高齢者が家に住み続けながらローンを組めるという点が大きなポイントです。高齢者の中には、自宅以外に目立った資産がないというケースは少なくありません。年金だけでは日々の生活に余裕がなかったり、病気など急な支出に対処できないこともあります。家を担保にお金を借りることができれば、その資金を必要な支出に回して、生活の質を上げることが可能となります。利用者が亡くなった後は、自宅を売却するか、相続人が肩代わりすることでローンを返済しますから、評価額の下落により限度額を超えてしまう場合など一部のケースを除いては、生きている間に返済を考える必要はないわけです。

 家を有効活用して生活の質を上げることができる商品ということなのですが、借金は借金ですから、利用する際には、デメリットも考えておくべきでしょう。

 お金を貸す銀行は、自宅の担保価値だけを頼りに融資を行うわけですから、価値の算定は相当シビアに行います。三井住友銀行の場合には、東京都や大阪府など8つの都府県限定で、自宅の評価額が6000万円以上であることが条件となります。三菱東京UFJ銀行の場合は、東京都、神奈川県など4都県が対象で、限度額は評価額の50%やリフォーム代などのうち最も低い金額(上限1500万円)となっています。また、資金使途も自宅のリフォームやサービス付き高齢者向け住宅の入居一時金などに限定されています。

 利便性が良い地域で、評価額の高い不動産を所有している人は、資金的に余裕があるケースが多く、こうしたローンを組むニーズはそれほど多くないと考えられます。自宅を高値で売却することも可能ですから、様々な選択肢が出てくるわけです。一方、不動産しか目立った資産はなく、それほど資金的にも余裕がないという人にとっては、こうしたローンは魅力的ですが、条件に合う融資を受けられるかどうかは、何ともいえません。

 今後、高齢化がさらに進んでくることは確実であり、生活資金を確保したいというニーズが増えてくれば、融資の条件も低くなってくる可能性があります。リバースモーゲージを活用したい人は、各商品の特徴をよく調べ、銀行とじっくり話をすることが重要でしょう。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/16(火) 4:12
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