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黒田と松坂の明暗のなぜ

2015/3/12(木) 15:00配信

THE PAGE

 9年ぶりに凱旋帰国したソフトバンクの松坂大輔(34)の評価が芳しくない。10日、長崎で行われたオープン戦の巨人戦で、2度目の実戦登板をしたが、3回を投げ3安打3四球で2失点。ストレートの最速は143キロでコントロールもバラバラだった。気温は3度を割って雪が舞うほどの最悪のコンディション。右肘にメスを入れた経験のある松坂には厳しい状況ではあったが、それを差し引いても往年の姿には程遠い内容だった。力感がなく、上体だけでボールをコントロールしようとしてボールが抜ける。盗塁を許したセットポジションについては、問題にしなくともいいだろうが、フォームバランス、ボールのキレ、制球など、大切な部分に不安が残った。

「この寒さではねえ。右ひじをやっているだけに……(収穫は)何もない」

 松坂も素直に2度目の試投を振り返った。

「あれだけ体が開いてしまっていては、打者からボールは見やすいだろう。フォーム修正をしていると聞いているが、うまくは進んでいないのではないか。松坂のよさは、スピードガンの数字ではなく打者が感じるストレートとスライダーなどのキレだろう。その点では全盛期には程遠い。調整段階だとはわかるが、ここから調子が上がってきても大きな期待はできないかもしれない」

 厳しい見方をするのは、元阪神、日本代表チームのスコアラーで、現在は、岡山商科大で特別コーチをしている三宅博氏だ。

 もがきくるしむ松坂とは、対照的に投げる度に存在感が増しているのが、広島の黒田博樹(40)。8日のオープン戦では、38球のパーフェクトピッチング。ストライクを積極的に使うテンポと、特にストレートと見分けがつかず、手元で変化する「フロントドア」「バックドア」と呼ばれるツーシームのコントロールと効果が抜群で「2桁は間違いなく計算できる」との声が高まっている。

 松坂は8年、黒田は7年、メジャーで過ごした時間は1年しか変わらないのに、なぜこうも2人の凱旋投手の評価は、開幕前から明暗を分けることになっているのだろうか。 

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最終更新:2016/2/16(火) 4:32
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