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ハリルは、非公開練習の中で何を教えたのか

2015/3/25(水) 7:00配信

THE PAGE

 周囲がブルーの特設フェンスで囲まれ、ピッチの中をうかがえるすき間は同じくブルーのシートで覆われた大分市内のスタジアム。すっかりと陽が暮れ、気温も一気に下がってきた空間に、選手たちの掛け声が時間を置いて響いてくる。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督のもとで始動した日本代表の合宿2日目。指揮官の意向で冒頭の15分間を除いて非公開となった初めての戦術練習は、その大半が守備に費やされた。選手たちの声が間断なく聞こえなかったことからも、新監督が何度もプレーを止めて、事細かに自身の戦術や考え方を説明しているシーンが浮かび上がってくる。

 ハビエル・アギーレ前監督は戦術的な指導をヘッドコーチ格のスチュアート・ゲリング氏に任せて、通訳とともにやや距離を置いて見守ることが多かった。それがDF吉田麻也(サウサンプトン)によれば、ハリルホジッチ監督は常に指導の輪の中心にいるという。

「(サウサンプトンの)クーマン監督もアシスタントコーチに任せることが多いですけど、(ハリルホジッチ監督は)全部を把握していたいんだなと思います。ピッチの内外で、チームとしてすごすことを非常に大事しているようなので」

 選手たちとの対話を大切にすると宣言していたハリルホジッチ監督は、ランニングだけで終えた初日の夜と2日目の午前中に、さっそく1時間ずつのミーティングを開催している。初回は「負けることが嫌いだ」という所信表明的な内容だったが、2回目はまず守備へアプローチした。

 昨夏のW杯ブラジル大会や準々決勝で敗退した先のアジア杯の試合映像から、指揮官として納得できない部分をピックアップ。選手たちに「いますぐに改善する点」と「これから改善に取り組んでいく点」の2つのポイントを示した。「いますぐに改善する点とは?」について吉田がミーティングの一端を明かしてくれた。

「プレスのかけ方ですね。いつかけるのか、どれくらいかけたらいいのか。(映像は)失点シーンだけでなく、いろいろな場面がピックアップされていましたね」

 来日からまだ10日足らず。初陣へ向けた選手選考やスタッフ会議をほぼ連日こなしながら、自らの目で過去の試合をチェック。問題点を洗い出した情熱には頭が下がる。

「これから改善に取り組んでいく点」とは何なのか。

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最終更新:2015/6/9(火) 4:54
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