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外国人観光客を狙え 京都デパ地下“高級お菓子戦争”

2015/4/7(火) 18:30配信

THE PAGE

大きい外国人の購買力

 一方で、外国人観光客の取り込みを意識した面もあるようです。バトンドールの京都限定風味・ゆずについて、グリコは「海外の観光客にも楽しんでいただければ」としており、高島屋京都店も「特にアジアからの観光客の取り込みを考えており、今後もニーズを意識していく」と強調。大丸松坂屋は「キットカットは世界各国で認知されている一方、ショコラトリーは日本にしかないのが強みになる」と外国人観光客獲得に自信を見せています。もともと抹茶味のポッキーやキットカットなど日本のお菓子は外国人観光客の人気が高く、お土産の「まとめ買い」も見込んでいるようです。

 日本政府観光局によると、2014年の訪日外客数は過去最高の1341万人。特に中国からは前年比83%増となりました。最近の円安傾向に加え、昨年10月には外国人観光客向けに、これまで1万円超の家電製品などに限られていた消費税の免税品目が、食品や化粧品などに対象が拡大し、外国人観光客の購買意欲は高まっています。特に中国の旧暦の正月に当たる今年2月の春節休暇では中国人旅行者などが店の商品を大量に購入する「爆買い」が話題になり、関西の百貨店でも前年の数倍の売り上げがあったともいわれます。

 りそな総合研究所の荒木秀之・主席研究員は「百貨店の売り上げは回復してきているといわれるが、外国人向けの売り上げを除くと、まだまだマイナス傾向にあるとみられる」と外国人観光客が下支えとしていると指摘。「特に京都はアジアだけでなく欧米からの観光客の人気も根強く、外国人をターゲットにした品ぞろえを進めるのは自然。観光客は気に入ったものを思い切って買うため、百貨店側も高めの価格設定をしやすい。デパ地下の高級お菓子は買いにくる人が多いから、開発側もさらに商品投入できるという好循環に入っているといえ、今後も思い切った企画が出るのではないか」と話しています。

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最終更新:2016/2/11(木) 3:30
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