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<里崎が語る>最下位オリックスに浮上策はあるのか?

2015/4/14(火) 15:00配信

THE PAGE

 オフの大型補強で優勝候補と前評判の高かったオリックスが最下位に低迷している。15試合の経過時点で2勝12敗で借金は「10」に膨らんだ。まだ143試合の10パーセントにも満たない時点での借金など大型連勝で取り返すことは可能で、何もジタバタする時期ではないのだが、どうも打った、投げた以外のチームメンタルや、ベンチワークの部分も含めて、チームの向かっている方向がバラバラに見える。

 器用貧乏ーー。
 今のチーム状態は、こういう言葉に集約される。チーム打率は、リーグワーストの.213。複数ポジションが可能な選手がたくさんいることで、調子の悪い選手が、とっかえひっかえ変えられてチームに軸のない状態となっている。
 
 選手心理とは微妙なものでコロコロとポジションが変わると、「なぜ、あいつが?」「なぜ俺は下ろされる?」などの感情が芽生え、チームのことよりも個人のことばかりを考えるようになってしまう。僕は、大量補強したことによる、オリックスのそういうリスクを心配していたが、まさに現在は、それぞれの器用さが悪い方向へと向いてしまっている。

 こういうときこそ軸を決めるべきだろう。
 軸とは打順ではなくポジションだ。2005年のロッテも、昨年の巨人も打順は100通り以上変えているが、軸となるプレーヤーのポジションは変えていない。巨人で言えばショートの坂本、サードの村田、キャッチャーの阿部、ライトの長野と、チームの軸というものにブレはなかった。
 
 ここまでのオリックスの戦いを見てみると、キャッチャーは、伊藤と山崎を併用。一塁に固定されているかのように見える中島が1試合ショートを守ったり、サードも小谷野、ヘルマン、原と動き、セカンドは平野だが、ここも1試合ヘルマンが守った。レフトもT-岡田が2試合スタメンから外されている。センターも坂口なのか駿太なのか。一度も動かしていないポジションは糸井くらいだろう。

 繰り返すが、複数のポジションを守れる選手が揃っていることは確かに攻撃オプションを増やすが選手の気持ちをバラバラにしてしまう危険性もあるのだ。大型補強をしたが、怪我人が続出。当初の構想が狂った大変な時期だからこそ、ベンチも選手も腹を据えた我慢の戦いを志すべきだろう。

 T-岡田ら勝つために絶対に重要な軸となるプレーヤーのポジションを固めるべきだと思う。そういう選手が不振であっても、打順は動かしてもポジションは動かさず起用を続けると、それが信頼につながり、選手もチームのことを考えるようになって、チーム全体に落ち着きとリズムがよみがえってくるものなのだ。

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最終更新:2015/10/26(月) 4:44
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