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シャープ元社長片山氏再チャレンジ、「日本電産」ってどんな会社?

2015/5/1(金) 8:00配信

THE PAGE

 日本電産は、シャープの元社長で、事実上、同社を引責辞任していた片山幹雄氏を代表取締役とする人事を発表しました。壮大な再チャレンジということになりますが、片山氏を迎え入れた日本電産とはどのような会社なのでしょうか。

 日本電産は、一般にはあまり知られていませんが、精密小型モーター最大手の企業です。パソコンなどに入っているハードディスク・ドライブのモーターでは世界ナンバーワンのシェアとなっており、最近では自動車部品など幅広い分野に業務を拡大しています。
 
 同社は、創業者である永守重信会長兼社長が一代で築き上げました。永守氏は、普通の人には想像もつかない超ハードワーカーとして知られており、朝4時に起床して深夜まで働き、1年のうち元旦の午前中しか休まないそうです。永守氏は多くのメーカーを次々と買収して、同社をここまで拡大させたのですが、どん底にあえいでいた工場が永守氏の手にかかると見違えるように復活するとさえ言われました。「倍働け」「一番以外はビリ」など大胆な発言も多く、毀誉褒貶も激しいですが、まさに天才的なカリスマ経営者といってよいでしょう。

 一方、片山氏は東京大学卒のエリート技術者で、49歳の若さでシャープ社長に就任した人物です。片山氏は、強いリーダーシップを発揮し、巨費を投じて液晶パネル事業に邁進しましたが、結果としてシャープの経営危機を招いてしまいました。永守氏は、片山氏について「挫折経験は経営者に絶対必要。大いに成果を上げてもらいたい」と語っており、失敗経験も含めた片山氏の手腕に期待しているようです。

 一部には、将来、永守氏に代って日本電産のトップになるとの声もありますが、必ずしもそうとは限りません。現在、日本電産には、永守氏を含めて代表権を持つ3人の取締役がいます。うち一人は興銀から日産のグループ会社社長に転じたエリート・ビジネスマンで、もう一人は、永守氏とともに同社を創業した人物です。このほかにも、様々な業界から引き抜いた優秀な「番頭」が同社には数多く在籍しています。

 同社が4月22日に発表した2015年3月期決算は、自動車向けモーター販売が好調で、売上高は1兆円を突破しています。永守氏は積極的に買収を行い、2020年度までに売上高を2兆円に拡大したいという意向を示しました。永守氏は現在70歳ですが、精力的に働いています。当分の間、片山氏らは、永守氏の後継を目指して競争することになりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/1/21(木) 4:17
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