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国家公務員に対しても導入、フレックスタイム制って何?

2015/5/7(木) 7:00配信

THE PAGE

 政府は来年春にも働く時間を柔軟に選択できるフレックスタイム制を国家公務員に対して導入する方針です。役所が率先して長時間残業を抑制しようという試みですが、そもそもフレックスタイム制とはどのような制度なのでしょうか。また最近話題となっている裁量労働制やホワイトカラーエグゼンプションとはどう違うのでしょうか。

 フレックスタイム制とは、労働者が、出社・退社の時間を自由に選ぶことができる制度です。1日のうち、必ず働かなければならない時間(コアタイム)以外の時間帯については、何時に出社して何時に退社しても構いません。今日は子供を病院に連れて行くので昼から出社するといった柔軟な時間配分が可能となります。それ以外については、労働時間に応じて賃金が支払われる一般的な労働形態と同じです。あらかじめ定められた一定期間内(現在は1カ月が上限)の総労働時間を超えて働いた場合は残業代が支払われますが、逆に時間が足りなかった場合には、その分翌月に働くか、賃金を減額されることになります。

 政府は、成長戦略の一環として「働き方改革」を掲げています。ムダな長時間残業を減らし、効率のよい働き方を目指そうというものですが、公務員にこの制度を適用することで、まずは政府が率先して取り組む姿勢を見せようということのようです。

 このほか、今国会では労働基準法の改正案が提出されており、裁量労働制とホワイトカラーエグゼンプションが導入される予定です。

 裁量労働制は、あらかじめ労働時間を設定しておき、実際に労働したかどうかにかかわらず賃金を支払うというものです。裁量労働制もフレックスタイム制と同様に、基本は時間給ですから、理屈の上では、残業代や手当が付くことになります。しかし労働時間はみなしで決められてしまいますから、深夜・休日以外は、実際に働いても働かなくても、もらえる残業代は同じです。その意味では、フレックスタイム制の方が、働いた分だけ余分に給料がもらえる制度ということになるでしょう。

 一方、ホワイトカラーエグゼンプションは、時間と成果との関連性が薄い職種について、労働時間や残業を適用しないという制度です。実質的に時間給の概念がなくなりますから、仕事の成果によってのみ給料が決まるということになります。これは、年収1075万円以上の高度人材が対象となりますから、多くの人にとってあまり影響はないかもしれません。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2016/2/10(水) 4:12
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