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藤浪を再生させた「力まずキレるボール」

2015/5/21(木) 6:00配信

THE PAGE

 阪神の藤浪晋太郎が20日の巨人戦で、プロ入り3年目にして初の完封勝利を収めた。ストレートとカットボールを軸に、打たれたヒットは、4回二死から亀井、坂本に許した連打の2本だけ。6回以降は、巨人打線をパーフェクトに抑え、9回は、代打・高橋由を151キロのストレートでスイングアウトに打ち取るなど、最後まで球威が衰えず、毎回の計10三振を奪う圧巻の137球だった。

 鳥谷、西岡の1、2番、マートンの3番という緊急改造を加えた打線が、なんとか拾った虎の子の1点を守った価値ある完封勝利。小雨の降る甲子園で立ち台に上がった藤浪は、「自分自身、正直シビれました。粘りながら抑えられてよかった。ストレートの感触は良かったですし、絶好調とは言わないですけども、コーナーに投げ分けられた」と、ニヤっとゲームを振り返った。

 14日のヤクルト戦での完投勝利に続いての完封となったが、藤浪は「点数を取られないのは気持ちいい。(完投とは)ぜんぜん違う」と、素直な気持ちを語った。

 開幕以来、不安定だった藤浪が、この2試合で再生したのはなぜか?

 藤浪は「フォームがよくなっている」と言う。阪神DCで評論家の掛布雅之氏は、「今日は、カットがよかったが、ストレートの質がよくなっている。左打者に対してシュート回転するボールが減って、逆に膝元へのカットボールが切れるようになった。フォームのことはよくわからないが、楽に投げているから悪いときのように腕が横ぶりにならずに、リリースポイントが安定しているのではないか。悪いときは、頭と腕の位置関係が離れたり、くっついたりしていたが、この2試合はそれが見られない。
 これまで“ゼロから100”というマエケン投法に取り組んだことで、逆に安定感を失い、ボールが暴れていたけれど、今はピッチングフォームに余裕を感じる。ゼロから100という脱力の極意をつかみかけているのかもしれない。
 ピッチャーの好調は1か月続くと言われている。彼は、再現性という言葉も使っているが、次の1試合、こういうピッチングを続けてやっと本物でしょう」と分析していた。

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最終更新:2016/1/19(火) 4:51
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