ここから本文です

原監督900勝の裏に決断力

2015/5/27(水) 6:00配信

THE PAGE

 プロ野球のセ、パ交流戦が26日、スタート。巨人は郡山で西武を迎えたが、打つべき人が打って3発の2ランに13安打で11得点。その大量援護をバックに先発の菅野が、1失点完投勝利で原監督の記念すべき監督通算900勝をサポートした。監督900勝は史上14人目。巨人では、1066勝の故・川上哲治氏、1034勝の長嶋茂雄氏に続いて3人目の900勝監督となった。ちなみに監督としての最多勝利数は、南海で指揮をとった故・鶴岡一人氏の1773勝。

 巨人は2回に相手のミスから1点を先制すると、3回に坂本の2試合連続となる3号2ラン、4回には長野の3号2ラン、5回には阿部の特大の2号2ランという一発攻勢で西武の息の根を止めた。守っては、菅野が寸前で完封は逃したが、危なげのない内容で新人の高木勇に並ぶリーグトップの6勝目。菅野は、叔父の原監督の800勝目の試合でも白星を挙げているが、偶然にも今度は900勝目もプレゼントすることになった。

「去年、800勝利のときも僕が投げた記憶がある。そういう記録に携われたことが嬉しい」と菅野。

 だが、当の原監督は、900勝について問われても「まあ、自分のことであって、なんて言うんでしょう。選手たち、そして、皆さん全員でね。900という数字を積み重ねさせていただいた感じです。個人としては、感想もないですね。個人のなかではね」と、淡々と感謝の念を周囲の人間に表わした。

 チームの勝利は、監督一人でコントロールできるものではなく、まして900勝という膨大な勝ち星のバックヤードには、編成、スカウトなどフロントマンや、スコアラー、通訳、マネージャー、トレーナーら裏方さんの努力がある。原監督が900勝を「個人としての感想はない」と言ったのは、そういうことである。
 
 私は、原監督は、その数字が示すように、巨人の歴代名監督である故・川上、長嶋、故・藤田に続く、大監督の仲間入りをしていると考えている。2002年からの第一次政権では、初年度に日本一。翌年リーグ3位に敗れるとユニホームを脱いだが、2年間の浪人生活ののち、2006年から再登板して、2年目にリーグ優勝。この9年間で6度のリーグ優勝、2度の日本一に輝き、そして2009年のWBCでは、イチローやダルビッシュらが終結した日本代表チームを束ねて、見事、世界一監督ともなった。

 前楽天監督の星野氏は、「原監督の采配には、周囲に何を言われようが、雑音に影響されずに動くという信念を感じる。主軸にバントさせたり、村田に8番を打たせたりして、非情に映るかもしれないが、選手を信頼している証拠。適材適所、選手の個性を知り尽くして采配をふるっている。今季も終わってみれば、巨人は定位置にいるような底力を感じる。そういうチームを作りあげた原監督には大監督の風格がある」と、私に語っていたが、まさに大きな決断力が、これまで何度もチームの危機を救ってきた。

1/2ページ

最終更新:2016/1/20(水) 4:56
THE PAGE

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合9/25(月) 23:45