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「Android M」はますます便利に。でもプライバシーは大丈夫?

2015/6/2(火) 7:00配信

THE PAGE

 米グーグルは先月末、スマホ向け基本ソフト「アンドロイド」の最新版である「アンドロイドM」を発表しました。セキュリティ機能が強化される一方、人工知能の機能も大幅に拡大されました。スマホやタブレットがますます便利になる一方、利用者の情報収集はさらに活発になりそうです。

 アンドロイドMでは、アプリのアクセス権限が細かく設定できるようになりました。従来のアンドロイドは、アプリをインストールする際に、アクセス権限を認めるか否かの二者択一でしたが、アンドロイドMでは、収集する情報ごとに権限を細かく設定できるようになっています。これまでは、悪質なアプリをいったんインストールしてしまうと、勝手に情報が収集される可能性がありましたが、こうしたリスクは軽減されることになるでしょう。

 一方、アンドロイドMには高度な人工知能サービスが実装されており、利用者の属性把握がより細かくなりました。具体的にはホームボタンを長押しすることによって、現在見ているメールや聞いている音楽の内容を瞬時に把握、関連性の高い情報を表示する機能が搭載されています。

 例えば、友人と何か食べに行きたいというメッセージをやり取りしている時に、ホームボタンを長押しすると、即座に関連のあるお店の情報が表示されます。また、音楽を再生しながら、「ボーカルは誰?」とスマホに話しかけると、かかっている曲を分析し、必要な情報を提供してくれます。

 クラウドのサービスも人工知能化が進んでいます。同じタイミングで同社が発表したGoogle Photosは、1600万画素以内の画像であれば、無料・無制限でクラウドに保存することができるという画期的なサービスです。アップされた写真は、人工知能が分析を行い、誰が写っているのか、背景にはどんなものがあるのかなどを総合的に分析し、写真を自動的に分類・整理してくれます。

 写真は実に多くの情報を含んでいます。背景に自動車が写っている写真が何枚かあれば、その人が所有しているクルマである可能性が高くなってきますから、広告のターゲティングに利用することができます。

 こうした写真から得られる情報と、スマホから直接得られる情報を組み合わせることで、自分自身ですら気付かなかった好みやニーズについて、スマホが教えてくれるかもしれません。

 利用者の行動に先んじて機械の方から提案を行うというサービスは、人工知能時代においては当たり前のものとなるでしょう。人によってはかなり抵抗があるかもしれませんが、うまく使いこなせれば、自身の生産性を何倍にも拡大できる可能性が秘められています。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/9/14(月) 4:48
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