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元LINE社長・森川亮氏「ツールに支配されないコミュニケーションを」

2015/6/9(火) 16:00配信

THE PAGE

 無料通話アプリ「LINE」の急成長を社長という立場でリードしてきた森川亮氏が今年3月末でLINEの代表取締役社長を退任したことはインターネット業界にとって大きなニュースになり、業界内ではその後の森川氏の動向に注目が集まっています。

 森川氏は、4月に主に女性をターゲットとしたスマートフォン向け動画メディアを運営する「C CHANNEL」を創業。加えて、企業向け社内SNSサービスを提供する「トークノート」、クラウド家計簿サービスを運営する「マネーフォワード」、求人サービスを提供する「ネオキャリア」、Webコンサルティング事業を展開する「ヴォラーレ」の社外取締役に相次いで就任し、遺伝子検査などのヘルスケアサービスを提供する「FiNC」と、Webマーケティングプラットフォームを展開する「フロムスクラッチ」には戦略顧問として参画し、幅広い業態のベンチャー企業の支援に活動の幅を広げています。

 森川氏は、LINEで培った様々な経験をどのようにインターネット業界の発展に活かそうとしているのでしょうか。また、参画した企業にどのような期待を寄せているのでしょうか。森川氏と、同氏が社外取締役として参画したトークノート代表取締役の小池温男氏にお話をお伺いしました。

“日本をもっと元気にしたい”という思いで成長企業に参画

――LINE社長を退任してから幅広い業態の社外取締役や顧問に就任しましたが、どのような思いで参画されたのでしょうか。

森川氏:LINEの社長を退任して今後どうするかと考える中で、たとえば海外留学なども含めて色々な選択肢を考えていました。しかし、私自身もう48歳ということもあり、これからは日本をもっと元気にできるような取り組みに挑戦したいという気持ちが強くあったのです。「C CHANNEL」というメディア事業の立ち上げはその挑戦のひとつです。ただメディア事業以外にも日本を元気にするために必要な事業やサービスはたくさんあって、その中で私が参画・支援することによって私にできないことを実現できるのではないかと考え、いくつかの企業に参画することにしました。

――こういったオファーは就任した企業以外からもいくつかあったのでしょうか?

森川氏:オファーは(就任した企業以外に)数社から頂いていました。ただ、上場会社よりもこれから成長する“伸びしろ”がある会社がその過程で直面する様々な課題解決を支援したいという思いがありましたので、上場会社からのオファーはほとんどお断りしています。

――具体的には、参画した企業でどのような活動をされるのでしょうか。

森川氏:私自身は、参画する企業では“主役”ではないと思うのです。例えば、投資ファンドなどから出向して経営に参画するベンチャーキャピタリストは、自分の意見を押し付けて必要以上に経営干渉してしまう場合が多く、それによって様々な衝突を生み出してしまうこともあったりします。そうではなく、事業の成長に高い意識を持っている経営者から生まれる課題や悩みに対して、いくつかの選択肢をアドバイスしてあげることで、課題解決への道を拓くヒントを提供していきたいと考えています。そこで重要なのは、経営者がいかにして自分自身で決断することができるかどうか。その決断のための切り口を用意することが私の役割として重要なのではないかと考えています。経営者への干渉はせず、経営者の自主性を邪魔しない形での支援をしていきたいのです。

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最終更新:2016/2/12(金) 3:16
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