ここから本文です

広島・大瀬良の配置転換の是非

2015/6/11(木) 16:01配信

THE PAGE

 最下位に苦しむ広島が、ついに昨季の新人王の大瀬良大地(24)を先発から後ろへ回す配置転換に踏み切った。10日の西武戦では、プロ入り初めて7回から2イニングの中継ぎマウンドに立った。8回には味方のミスなどがあって2点をリードを守れず、最初のリリーフテストは失敗。試合後に、「先発とは違っていつもと違う感じはありました……言葉になりません」とうつむいた。

 大瀬良のリリーフ転向の背景には、やむなきチーム事情がある。開幕は、ヒースをストッパーに指名して迎えたが、中継ぎが崩壊。その後、中崎がストッパーに納まったが、4度ゲームを壊して、防御率は4点台で投げてみなければわからない不安定な状況。現在、永川、一岡、今村らが2軍落ちしていて、中継ぎ陣どころか、信頼すべきストッパーさえ不在の状況なのだ。加えて、大瀬良自身がクオリティスタートを守りながらも1勝6敗と勝ちに恵まれていない状況もあった。

 中継ぎ陣強化と共に、大瀬良に負の連鎖から抜け出すきっかけをつかんでもらいたいという狙いもあっての配置転換なのだが、早くも、その緒方采配に対しての賛否両論が飛び交っている。

 まず疑問を呈するのは、現役時代にストッパーと先発の両方を経験している与田剛氏だ。

「チームの中の事情がわからないので、あくまでも個人的な見解ですが、大瀬良の配置転換は一時的なものだと考えています。長いシーズンを考えると、先発からリリーフへの配置転換よりも、現状のリリーフ陣をいかにいい状態で使うかという発想の方が大事です。調整や起用法。先発が1回でも多く投げるという意識を持つこともそうでしょう。現状、先発に、前田、黒田、ジョンソン、福井、野村と5人はいますが、6人目は見当たりません。この先のシーズンを考えると大瀬良を動かすことにリスクはありますよね。
 大瀬良は、確かにストレートに球威があり三振奪取率が高いのでストッパー適性はあるでしょう。ただ先発から抑えに転向するには、技術より意識の変化が必要になってきます。組み立てよりも、ベストボールをどんどん使っていかねばなりませんし、コントロールをきっちりと狙うよりも、多少そこは甘くなっても球威やキレで勝負するんだという先発とは違う考えの持ち方です。もしかすれば、そういう意識の変化が、今後、先発に戻るときに、ひと皮むけるきっかけになるかもしれません。広島の首脳陣は、そこに期待をしているのかもしれませんが、調整も含めてシーズン途中にメンタルを変化させることは簡単ではありません。必要なのは時間ではなく結果でしょう」
 

1/2ページ

最終更新:2015/10/13(火) 4:21
THE PAGE

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合11/25(土) 12:50