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6・20はNPB各球団の藤川球児品評会

2015/6/14(日) 20:00配信

THE PAGE

 四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングブルドッグスに入団した藤川球児(34)が、今月20日に、高知球場で行われる「香川オリーブガイナーズ・徳島インディゴソックス連合チーム選抜」とのオープン戦に先発登板するが、発表以降、球団への問い合わせが殺到。前売り券はなく、当日券のみの発売となるが、すでに人気が過熱模様だ。その人気はファンだけに限らない。レンジャーズ解雇後に、一度は、ラブコールを送った阪神をはじめとしたセ、パの複数球団が、当日の藤川の状態をチェックするために編成の調査担当を派遣することを検討している。

 藤川は絶頂期の2012年に海外FA権を行使して阪神からカブスに移籍。開幕数試合でストッパーに格上げされるなど順調なスタートを切っていたが、メジャーの公式球と、硬いマウンドの影響からか右肘を痛め、2013年6月にトミー・ジョン手術を受けた。昨年オフには、レンジャーズと1億2000万円プラス出来高で1年契約を結び再起を目指したが、開幕前に足を痛め、ようやくメジャー復帰した5月に2試合投げたが連投テストとなった2試合目に3失点して事実上の戦力外を通告された。阪神が、藤川サイドにオファーした際、契約年数や年俸が低く抑えられたのは、この2試合の調査に基づいた評価だとされている。

 ある球団幹部は、こう言った。
「どれくらいボールが戻っているか。この試合の結果ではなく、見たいのは内容。肘をかばって、フォームから変わってしまう選手もいるから、フォームも含めた回復度をチェックしておきたい。先発だと聞いているので、どれほどの力配分で、投げてくるかわからないが、どのチームも想定しているのは、セットアッパーだろう。コントロールは、いい方じゃないので、空振りの取れるボールが無ければ、魅力は半減する。後は、連投が効くかどうか。そのあたりは、後半のスタミナを見れば判断できるだろう。すべてクリアして回復していると判断されれば、7月末までに獲得交渉を行うチームも出てくるよ」

 5月のメジャーでの2試合のラスト登板をチェックできているNPBの球団は、そう多くない。先発登板とはいえ、目の前でスカウティングできるのは、現状の力量を見極めるには絶好の機会。6・20の“国内復帰戦”は、あながち藤川の公開品評会となりそうな気配だ。横浜DeNA、中日、ヤクルト、ロッテ、広島など、中継ぎ投手陣の補強が急務のチームにとって、日米通算222セーブの実績を持つ藤川が復調していれば、即戦力補強投手として魅力だろう。

 しかも、藤川は、高知ファイティングドッグスと異例の1試合契約を結んだ。立場上、いつでも、NPBへの復帰は可能になる。球団サイドも、再びNPBへ藤川を送り出すことには異論はなく、むしろ大歓迎の方針で、藤川自身も入団会見の場で、「プレーしていく中で(どこかのプロ球団から)必要だと言ってもらえることがあれば、しっかりと話を聞きたい」と、決してNPBへの復帰の意欲を失っていないことを断言していた。

 古巣の阪神について言えば、現段階では、7月末の期限での獲得には消極的。藤川が“国内復帰登板”で、その評価をどう覆すのか。阪神ファンや高知の野球ファンだけでなく、各球団の編成部スカウトの注目を一身に集める6・20の登板になりそうだ。

最終更新:2015/9/15(火) 4:03
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