ここから本文です

日本バスケ「15歳以下のゾーンディフェンス禁止」 指導者はどう考える?

2015/6/24(水) 18:30配信

THE PAGE

 日本バスケットボール界は、日本バスケットナショナルリーグ(NBL)とbjリーグ、2つのリーグが併存するリーグ問題などにより、国際バスケットボール連盟(FIBA)から無期限の資格停止処分を受けました。これを踏まえ日本バスケ協会の改革を目指す「タスクフォース」というチームが設立され、改革へと動いてきました。この「タスクフォース」が15歳以下での「ゾーンディフェンス」を禁止する最終提案を提出し、波紋を呼んでいます。

 「15歳までは基礎的な技術を学ばなければいけない年代なのに、ゾーンディフェンスを順守することで1対1の対応が出来なくなっている」などという理由からですが、15歳以下の指導者たちは、今回の提案についてどのように考えているのでしょうか。

「個」のスキルを高めるのが狙い

 ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)の2部リーグNBDLでリーグ創設以来2連覇を果たしているロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」のアカデミー(バスケットボール教室)「東京エクセレンスジュニアバスケットボールアカデミー」で指導を行っている金本鷹コーチ、プレイングコーディネーターの長澤健司選手に聞きました。

 ゾーンディフェンスは、日本だけでなく世界の多くの国でも16歳以下で禁止されています。今回日本でも禁止になった背景はどのようなことなのでしょうか。

「『個人のスキルをあげるため』いう理由が最も大きいと思います。東京エクセレンスのアカデミーでは、ゾーンディフェンス禁止前からマンツーマンディフェンスを指導しています。個人の能力アップ、脚力強化が重視される小・中学生にはマンツーマンディフェンスがふさわしいと考えているからです」(金本コーチ)

※ゾーンディフェンスとはゴール付近を重点的に守り、エリアを分担して守るディフェンス、マンツーマンディフェンスとは特定の相手選手に対して1対1で守るディフェンス

速攻をかけやすいゾーンディフェンス

 マンツーマンディフェンスは、誰が攻められたのか責任が分かりやすく、どこを改善するべきかがはっきりと分かります。また、個人の能力が練習をすればするほど身につくというメリットがあります。一方でゾーンディフェンスは、どうやって自分たちの罠に相手を仕掛けるかを考え、相手の裏を読むため、駆け引きが上手くなります。さらに、ディフェンスからオフェンスに移る際に、ゾーンディフェンスの場合は速攻が出やすくなるという利点があります。ミニバスケットボールのチームや、小・中学生のチームでは、ゾーンディフェンスが戦術として多く使われていました。それはなぜでしょうか。

「試合に勝てるという点が大きいと思います。小・中学生の場合、外からのシュートの確率もあまりよくないですし、オフェンス面でも速攻がしやすいですから得点につながりやすいです。もう一つは、マンツーマンをしっかりと教えることが出来るコーチが多くないという背景があるのではないかと考えています。今回のゾーンディフェンス禁止は、個々の能力を上げることももちろんですが、コーチ力を上げるというのも狙いの一つではないかと思っています」(金本コーチ)

1/3ページ

最終更新:2016/1/27(水) 2:34
THE PAGE