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「大阪を水害から守るで」市消防局が大和川で水防訓練

2015/6/26(金) 10:51配信

THE PAGE

「大阪を水害から守る」市消防局が大和川で水防訓練 THE PAGE大阪

 集中豪雨や台風による被害が近年相次ぐ中、大阪市消防局は25日、遠里小野橋上流の大和川左岸河川敷で「大和川合同水防訓練」を実施。参加した消防隊員らは土のうを作って積み上げる水防工法の実技訓練で、大和川右岸を管轄する消防各署が緊急時の対応力強化に取り組んだ。

オリジナルの「底なしバケツ」で土のう作り

 訓練は市南部を流れる大和川の右岸を管轄する消防署4署(住之江、住吉、東住吉、平野)が合同で実施。各署の代表59人が参加した。水防工法の基礎材料となる土のう作りや、水が堤防を乗り越えてあふれ出すのを防ぐ積(つみ)土のう工、改良越水止めネット工などの実技訓練を実施。訓練に際し、大和川の水防事情に精通した大和川右岸水防事務組合の役員らが指導に当たった。

 また、この工法の基本は土のう作り。この日の訓練では袋に砂を詰める際、底を取り去った特殊なバケツを使用。袋の中にバケツを入れ、砂を詰め込んで底のないバケツをさっと引き抜くと、一定の量の砂をすばやく詰めることができる。同組合が独自に開発したオリジナル用具だという。

 バケツを押さえる隊員と、スコップでバケツに砂を詰める隊員がふたりひと組みとなり土のう作りを開始。次々と土のうができあがっていった。

水防効果最大限に 土のうの積み方も細かく確認

 必要な数の土のうが揃ったところで、次は積み上げ作業にかかる。土のうの重さは約15キロあり、適当に積めばいいというわけではない。積み方をあやまると水防効果を最大限に発揮できないケースもあるからだ。指導員が積み方に関して、きめ細かい指示を出す光景も見られた。

 「川に面して土のう袋の縫い目をさらすと、水圧で土のうが縫い目から破れてしまいかねない。同様に結び目を上流に向けて土のうを積むと、結び目がばらけて砂が流失してしまうので、結び目は必ず下流側に向けてください」

 隊員らは真剣な表情で聞き入る。さらに実際の水防現場を想定。土のうを積む場所のすぐ南側を、濁流が逆巻く川の水面ととらえ、南側に立っては作業できないという厳しい条件付きで訓練が徹底された。

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最終更新:2015/6/26(金) 12:22
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