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イルカが脱皮!?名古屋港水族館ベルーガのユニークな生態

2015/6/27(土) 11:00配信

THE PAGE

 5月末頃から名古屋港水族館(名古屋市港区)のベルーガ(シロイルカ)5頭が一斉に脱皮を開始し、今月上旬にはすべての脱皮が終了した。毎年、脱皮の時期はバラバラなので、今年ほど時期がそろうのは珍しいそう。いやいや、ちいと待ってちょう!「時期がそろうのが珍しい」よりも、そもそもイルカって脱皮するん?脱皮のほかにもエサの食べ方や首の動かし方、性格など、ベルーガの生態にはまだまだユニークなエピソードがある様子。ベルーガのスペシャリストである飼育員に話を聞いた。

「脱皮」は自ら岩にゴシゴシと

 ベルーガの脱皮の意味と理由について、名古屋港水族館ベルーガの飼育担当の西本さんは、「爬虫類のように脱皮で体が大きくなるわけではなく、古くなった皮膚が角質化し、新しい皮膚に変わります。“いらないものは取る”感じです。北極に生息する野生のベルーガは、夏ごろは比較的暖かい河口に移動します。すると代謝が進み、皮膚の細胞が死んで、はがれるのです」と話す。

 皮膚は勝手にはがれ落ちることもあるが、ベルーガは自ら脱皮を行う。「北極の河口水深は浅く、海底には砂利などがあります。そこに体をこすり付けて皮膚を落とすのですが、この行為を“ラビング”と呼んでいます。水族館ではプールの底や壁、周りにある岩にベルーガ自らゴシゴシと体をこすっていました。トレーニング中などに大きくはがれている皮膚は手で取ってあげますが、飼育員としてはとくにサポートすることはありません」と西本さん。ベルーガの本能にまかせる、ということだろう。

口技はバブルリングだけじゃない

 バブルリングで知られるようにベルーガは口が器用。エサの食べ方でもユニークな一面を見せてくれる。「ベルーガは、吸って吹くのが得意なんです。イカナゴなど砂の中にいる魚を食べるとき、まず海水を吸い込み、砂に吹きかけます。それに驚いて砂の中から出てきた魚をパクッと。また首の動きも発達していて、360度ぐるっと回すことができます。これは推測ですが、北極の海には氷がたくさんあるので、それを避けて小回りがきく泳ぎをするためなのかなと。また、首を曲げて岩陰から周囲を観察するためかもしれません」と西本さん。

 ユニークなエサの食べ方は、名古屋港水族館でも見られる。土日と祝日限定で、特殊な実験装置を使ったイベントを開催。当日の予定は事前に確認を。

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最終更新:2015/6/27(土) 11:00
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