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首位・阪神を引っ張る「3番・福留」はなぜ覚醒したか

2015/6/29(月) 12:00配信

THE PAGE

 阪神が引き分けを挟む6連勝と勢いに乗っている。2位の巨人以下、全チームが借金という混セの中で唯一の貯金「3」で首位をキープ。そのチーム好調の原動力となっているのが、3番に入っている福留孝介(38)の存在だ。福留が、3番に入った16日の日ハム戦から歩調を合わせるように連勝がスタート。27、28日の横浜DeNA戦では、2試合で3発5得点3打点の大爆発。いずれも勝負を決する一発で「福留一人にギャフンと言わされた」と中畑監督に白旗を上げさせた。

 福留の3番に入ってから7試合の打率は.452。まさに打ち出の小槌状態である。
 その福留に引っ張られるように4番のゴメスも、横浜DeNA戦では価値あるアベックアーチを2本。不振だったマートンも、この6試合で、打率.478と復調の兆しを見せる。クリーンナップ全体が活気づき、鳥谷が、21日のヤクルト戦で背中に受けた死球の影響による体調不良から7番に打順が下がっているにもかかわらず相乗効果が生まれ、ブツリ、ブツリと切れていた打線が、福留の存在で線になってつながり始めた。

 福留自身が「座り心地がいい」と3番を歓迎すれば、和田監督も「孝介が突破口にもなり、決めるところでは決め、つないでもくれる。リズムを作ってくれるので、打線の流れがよくなってきた」と手ごたえを感じている。2002年、2006年の首位打者タイトルを獲得した中日時代の絶頂期は、いずれも不動の3番打者。福留の肉体には、説明できない3番のDNAが植え込まれているのかもしれない。

 そもそも、3番・福留は苦肉の策だった。
「本来は、ゴメスの後か6番でランナーを返してもらいたいのだが、点が取れないというチーム事情で3番に置いた。オープン戦でも試しているからね。これでいけるという手ごたえもあっての起用だったんだが」と和田監督。12日からのオリックスとの3連戦で27イニングでたったの2点しか取れず、凍りついていた打線に業を煮やしての処置。ただ、3番・福留は、何かあったときのカンフル剤として開幕前から準備してあった打順。オープン戦では、3番には、西岡、鳥谷、マートン、福留の3番を試して、メディアから「どうするつもり?」などと批判を受けていたが、和田監督は「シーズン中には何が起きるかわからない。そのためにオープン戦であらゆる可能性を試しておきたい」と語っていた。

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最終更新:2016/2/1(月) 4:45
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