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藤川、NPBへの電撃復帰消えた?

2015/7/9(木) 1:10配信

THE PAGE

 四国アイランドリーグPlus、高知ファイティングドッグスに所属している藤川球児(34)の獲得調査を行っていた横浜DeNAと阪神が7月末までの電撃獲得を断念したことが8日、明らかになった。最も獲得に熱心だった両チームが降りたことで、藤川の7月末の移籍期限までのNPB復帰の可能性は極めて薄くなった。

 5月にレンジャーズを事実上の解雇となった藤川は「必要とされるところで投げたい」と故郷・高知の独立リーグのチームに凱旋帰国して周囲を驚かせた。NPB復帰をにらみ1試合ずつのスポット契約を結び、これまで2試合に登板。6月20日の香川・徳島連合とのオープン戦では、先発して4回を5安打1失点、2奪三振、27日の愛媛とのオープン戦では、6回から中継ぎ登板し、2回を無安打無失点、3奪三振に抑え、ストレートは150キロをマークした。

 阪神、横浜DeNAの両チームだけでなく、西武、楽天、ソフトバンクも、調査担当を派遣していた。獲得を真剣に検討していた横浜DeNA、阪神の両チームは「まだストレートが全盛期まで戻ってきていない。現段階で獲得に踏み切るのにはリスクが多い」との判断を下し、7月末の移籍期限までの獲得は断念した。

 藤川は、メジャーのボールやマウンドが影響したのか右肘を痛め、2013年6月にトミー・ジョン手術を受けた。昨年オフにカブスからレンジャーズに移籍。開幕前に足を痛めたこともあって、2試合投げただけで40人枠から外された。トミー・ジョン手術の完全回復には、通常3年がかかると言われている。高知での復帰最初の登板では、ストレートの大半が140キロ台前半で、独立リーグの打者を相手に狙って空振りを取れるボールも少なかった。まだ完調にはほど遠い状況で、しかも、横浜DeNAは中継ぎ起用を考えての調査だっただけに、連投可能かどうかについての疑問符もつきまとっていた。

 ただ肘の回復は、ある意味、日にち薬のようなものなので、考え方を変えれば、藤川にとって復調半ばでNPBに復帰して、また故障を再発させてしまうよりも、じっくりとコンディションを元に戻す時間が生まれたのはよかったとも言える。高知への入団会見では「(NPB復帰は)そういう話があったときに考える」と語るなど、藤川自身も何が何でも7月末のNPB復帰に、こだわっていたわけでもない。

 古巣の阪神を含め、今後も数球団は、藤川の独立リーグでの登板を継続してマークしながら、今オフに改めて獲得を検討する方向。藤川の状態さえ元に戻れば、持っている経験も含めて、中継ぎ、抑えを強化したい、ほとんどの球団が、喉から手が出るほど欲しい存在であることは間違いない。シーズン中のNPBへの電撃復帰の線は消えたが、引き続き、藤川を巡っての水面下の動きは続きそうだ。

最終更新:2016/2/21(日) 4:06
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