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ギリシャで注目、デフォルトってそもそも何?

2015/7/13(月) 7:00配信

THE PAGE

 IMF(国際通貨基金)に対する15億ユーロの支払いができなかったことで、ギリシャはIMFから「延滞」の状態にあると認定されました。実質的にはデフォルトということなのですが、今後の交渉継続がまだ期待できることから、IMFでは延滞という形で様子を見るという判断を下したようです。これまでギリシャがデフォルトするのではないかと騒がれていましたが、そもそもデフォルトとはどのようなことなのでしょうか。

要は債務不履行のこと

 デフォルトとは日本語では債務不履行と呼び、債券の元本の返済や利払いができなくなる状態のことを指します。ある債権者に対して元利金の返済ができなければ、他の債権者に対する返済もできなくなります。各債権者が勝手に返済を要求すると混乱が生じてしまうため、国際機関などが調整を行い、最終的には債務減免(ヘアカット)などについて交渉することになります。

実は2012年にギリシャがデフォルト

 実はギリシャは2012年にデフォルトを起こしています。しかしこの時は、デフォルトになる可能性が高いということで、あらかじめEUとギリシャで交渉が行われ、段階を経てデフォルト宣言に至っています。

 今回は、事態が予想されていたわけではありませんから秩序だった処理というわけにはいきません。本来の解釈では、元本の返済や利払いが期日通りに実施されなかった段階でデフォルトになってしまいます。しかし、延滞という、お茶を濁したような取り扱いになったのは、偶発的なデフォルトということになると、市場の混乱が予想されたためと考えられます。

 今回のギリシャ延滞に先立ち、主要な格付け会社は、IMFやECB(欧州中央銀行)に対する支払いが遅延しても、ギリシャの国債について、デフォルトに格下げはしないと表明していました。EU各国やECBなどの当事者は、ギリシャ側の未払いについて、ある程度、想定していたということになるでしょう。

新興国ではたびたび起こる

 戦後、先進主要国がデフォルトを起こした例はありませんが、新興国ではたびたびこうした事態が発生しています。1998年にはロシアがデフォルトを起こしていますし、2001年にはアルゼンチンが、2008年にはエクアドルがやはりデフォルトになりました。アルゼンチンは1989年にもデフォルトを起こしています。

 また、ソマリア、スーダン、ジンバブエといった国々は、今回のギリシャと同様、IMFからの融資について、延滞の扱いを受けています。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/10/14(水) 3:37
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