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NHKのテレビ関するアンケート、テレビの位置付けが大きく変化

2015/7/17(金) 6:00配信

THE PAGE

 NHK放送文化研究所が実施した、テレビに関するアンケート調査の結果が話題になっています。テレビをまったく見ない人がここ5年で増加し、テレビの位置付けが大きく変化しました。一方で、テレビの接触頻度は他のメディアに比べて断トツに高く、依然としてテレビは国民に対して大きな影響力を持っているようです。

 この調査は、テレビの位置付けについて時系列で把握することを目的に1985年から5年ごとに行われています。1日何時間テレビを見るのかという項目では、この5年間で「テレビをほとんど、まったく見ない」という人が4%から6%に増加しました。また長時間(4時間以上)視聴する人の割合は40%から37%に減少し、短時間(2時間以内)しか見ない人の割合は35%から38%に増加しています。全体として視聴時間の短時間化が進んでいるといえます。

 テレビ視聴の短時間化を牽引しているのは、20代や30代の視聴者層です。約半数が2時間以内の視聴時間となっており、テレビを「ほとんど、まったく見ない」人も、20代では16%、30代では13%に上ります。この数字は70歳以上では1%しかいない状況ですからかなりの差といってよいでしょう。

 基本的に年齢層が上がるほどテレビを見るという傾向は以前から顕著でしたから、時間が経過するにしたがって、若年層の視聴時間が減ってくるのは自然な流れといえます。長時間視聴は50代から急増していますので、番組が高齢者向けのものばかりになるのも当然です。

 もっとも、メディアの接触頻度という点では、年齢層を問わずテレビの地位は圧倒的です。「毎日のようにテレビを見る」という人は79%にのぼっており、5年間でそれほど減少していません(2010年は84%)、一方、メールを除いてインターネットを毎日見るという人は38%しかおらず、新聞(58%)を下回っています。高齢者中心とはいえ、やはりテレビの影響力は大きいと考えてよいでしょう。

 テレビの必要性についても高い数値が出ています。年齢層に関係なく、8割以上の人がテレビを必要なものと認識しており、5年間でこの傾向はあまり変わっていません。日本人にとってテレビはやはり必要なもののようです。

 テレビが欠かせないメディアなのか、という質問については少し状況が異なります。テレビについて1番目に欠かせないメディアと回答した人は、2010年には55%でしたが、2015年では50%に減少しました。一方、インターネットは14%から23%に増加しており、年齢別では、20代の54%がインターネットを1番目に欠かせないメディアとして位置付けています。この比率は30代でも47%になっており、テレビとネットが逆転するのは40代以降です。

 テレビは、以前とはその位置付けを変化させているものの、日本の人口ピラミッドはしばらくの間、高齢者偏重が続きます。テレビは当分の間、それなりに存在感の大きいメディアであり続ける可能性が高いでしょう。
 

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2015/11/21(土) 4:32
THE PAGE